小論文・コラム

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14/11/23
『日本正名運動@』
東郷秀憲

バックナンバー

0001『 東京裁判史観から脱却しよう 』
大日本帝國陸軍中尉 山本政之
0002『日本正名運動@
国益研究会『中野』代表 東郷秀憲
0003『シロナガス鯨が増えない理由』
国益研究会『中野』事務局長 沖田東一
0004『フォアグラに見る矛盾』

国益研究会『中野』事務局長 沖田東一
0005『「タバコは二十歳になってから」の裏』
国益研究会『中野』事務局長 沖田東一
0006『文天祥が生きた獄中環境と、文天祥『正気の詩』にも比すべき板垣征四郎の『自序』詩の詠吟と、私のシベリア抑留環境追憶の感慨
神州正気の会 亀谷治

0007『旧皇族の現在 今こそ「旧皇族」の皇籍復帰を
国益研究会『中野』姫路支部柳井謙一
0008『「いただきます」のこころ
国益研究会『中野』事務局長 沖田東一

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『 日本正名運動@ 』

東郷秀憲
国益研究会『中野』
代表

 在日台湾同郷会(会長林建良氏)という組織がある。その組織で、以前から台湾正名運動という活動をされている。私は、日本にこそ正名運動が必要だと常日頃から考えていた。私が変えなければならないと考えているものを大きく分類すると@歴史事件名称A組織名称B祝日名称である。

  今回は、まず@の歴史的事件名称について提案したい。最も優先したいのは、現在一般に太平洋戦争と呼ばれているものを大東亜戦争に訂正したい。多くの心ある有識者がかつて提案してきたが未だ一般化されるどころか、さらに言葉の風化が進行している。昨年、話題になった新しい歴史教科書をつくる会が編纂した『新しい歴史教科書』によると「日本政府はこの戦争を大東亜戦争と命名した(戦後、アメリカ側がこの名称を禁止したので太平洋戦争という用語が一般的になった)。」とある。正論である。昭和16年12月10日に大本営政府連絡会議が発表した正式名称はあくまで大東亜戦争なのである。しかしながら、この名称を知っている国民はどのくらいいるのだろうか。占領下にGHQの言論統制により太平洋戦争という名称を押し付けられ一般的名称となって既に50年以上の月日が流れた。当時、大本営発表の臨時ニュースをリアルタイムで聞いた国民は今や少数派となった。私は、歴史事件名称は当時使用された名称を使用するのが原則だと思う。言葉の風化は、その国の歩み、即ち歴史の真実を風化させることになりかねない。正しい歴史を継承するには、国家として大いなる知恵と努力が必要である。正しい歴史の継承なくして国家に愛国心など到底育たないだろう。愛国心なき国民の集合体である国家は独立国としての基盤が失われることになる。

 次に、日華事変という名称を考えてみたい。当時、支那大陸は内戦状態にあり統一国家は存在しなかった。まして、現在の中華人民共和国は建国されていない。日本軍は中華民国のみを対象に戦闘をした訳ではない。支那大陸に存在する中華民国、共産党八路軍、馬賊、地方軍閥等、あらゆる抗日勢力と戦闘をしたわけで、それらを総称して支那で事変が起こったから支那事変なのである。支那派遣軍が戦闘を開始したから当然支那事変で何ら問題はない。昭和12年7月11日政府は今次事件を「北支事変」と命名し、戦線が中支にも拡大されたので昭和12年9月2日閣議で北支事変を「支那事変」と改称した。国家ではなく地域を対象とした名称なのであり、あくまで、支那で起こった事変なのだ。交戦国のいずれもが、宣戦布告したわけではないから、日支戦争とは言えない。それが、いつの間にかすりかわっている。現代の尺度から全てを語るなら日清戦争についても第一次日中戦争というのかと問いたい。

 名称などどうでも良いではないかという人達がいる。言葉を大切にしない国家は滅ぶ運命にあると私は思うのだ。問題は、歴史を歪曲する勢力の意図である。太平洋戦争と大東亜戦争では明らかに意味が変わってくる。アメリカ側は、アジア地域におけるアメリカの勢力拡大戦争が本質であるのに、それを誤魔化す為に真珠湾攻撃に代表される日本が太平洋のアメリカ領土に武力行為を発動したということに刷り変えることを意図して、太平洋戦争としたのである。大東亜戦争という名称には、欧米列強の植民地状態から東アジアを開放するという意図が込められている。実際、大東亜戦争以前と以後では世界地図は大きく変化した。アジア地域では、独立国家は日本とシャム(現在のタイ)しかなかった。実際の戦線は、ユーラシア大陸内陸部やビルマ(現在のミャンマー)、インドにまで拡大したのに関わらず、太平洋戦争というのでは明らかに的はずれに感じる。

 歴史は常に勝者が自ら都合の良いように書いてきた。勝者の意図である占領政策は継続され、この国の国益は大きく後退している。この問題については、先にも述べたとおり多くの有識者が触れてきたが改善される方向にない。東京裁判史観の打破といっても一般国民には分かりづらい。大衆運動の誘発には何よりわかりやすさが不可欠である。目的を達成するためのスローガンがいるのではないか?沖縄で少女が米兵にレイプされたときに、沖縄県民は立ちあがった。基地返還運動は以前から存在したが、あの時ほどの盛り上がりを見せなかった。「自らの住む母なる沖縄で侵略者たる米兵により少女の血がながされた。」その米兵は、地位協定によって逃げ失せるかもしれない。という現実がこれまでの燻っていたものに火を付けた。そこには、明らかに、スローガンが存在した。これまでの日本外交に存在しなかった現在の強気な対北朝鮮外交を支えているのは国民世論の圧倒的支持である。そろそろ、国民も眠りから覚めてきた感がある。今こそ国民大衆運動が必要であり同志が結束してスローガン「日本正名運動」をたて、活動を開始しようではないか。