511台湾正名運動聯盟宣言 −正名運動について− −最近の動向− 独立支援へ戻る
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 台湾の国会、メディア、社会が長いあいだ乱れ、いたずらに莫大な資源を浪費してきたのは、ひとえに台湾の国家としての地位の不明瞭さと藍緑両陣営の統独争いに起因するものである。 

 511台湾正名運動聯盟は、全国民が台湾を国家として認識し、よって台湾の国家としての地位を確立し、台湾国民の生命および財産を保護することを目的とする。国家の保護がなければ、たとえ個人が巨富を持ち、豊かな生活をしていようと、ひとたび外来政権(たとえば、中国)に併呑されるような事態になれば、それらは水泡に帰すことは明らかである。 

 中国肺炎(SARS)が台湾を襲ったため、511聯盟は国民の健康を考慮し、又、政府の遂行する防疫活動に協力する為、本日に予定していた活動をやむなく9月6日に、つまり国連総会開会直前に延期することにした。 

 現在、疫病は引き続き拡大の様相を呈しているが、この中国肺炎(SARS)蔓延の危機こそが、台湾国民を覚醒させ、否が応でも正名の重要性を認識させるであろう。つまり台湾と中国とは明らかに別の国であるということを示す「一辺一国」のスローガンを実現させ、中国との関わりを一日も早く断つことが切実であり、かつ重要であるということを気づかせることになる。 

 台湾に名を正すことによって、国家としての地位が確立でき、台湾が国家として確立されてこそ、経済活動が実質的意味を持つ。国民が健康で豊かな、安定しかつ尊厳を持った自主的な生活を追及することが可能になる。 

 過去に行われた種々の社会運動が、台湾の政治、経済、社会に大きな進歩と改革をもたらしたことを我々は評価する。戒厳令解除、国会の改選、刑法第100条の廃止、総統の直接選挙などがそれである。これら全てが、国民こそが主人公であることを証明し、民の力こそが礎であることの証である。 

 ここで我々は台湾の全国民に呼びかける。2003年9月6日、国連が開会する直前のこの日に10万人を超える台湾人が総統府前に集い、「台湾という国名で国連に加入する」という我々の声を高らかに謳いあげようではないか。2004年5月9日の母の日には、より多くの台湾人が総統府前に集い、新憲法の制定、台湾国の正名を呼びかける。国の主人公であるという各自の確固たる意思は執政者に勇気と力を与え、反対者には圧力を与えるはずである。台湾人は自らの力を信じるべきだ。このときこそ関鍵の時刻、成功の時刻であり、台湾人の尊厳を確立する歴史的な瞬間である。

 我々は以下の如く宣言する。 

一、台湾国民の健康と生命を守るため、犠牲と奉仕の精神でSARS撲滅のために戦っている医療従事者に最も崇高なる敬意を捧げる。 

二、国民の生命財産を守るために政府が遂行している防疫活動に全力で協力するよう呼びかける。 

三、今年こそ、台湾の名義で国連に加盟申請するよう主張する。 

四、国をあげて台湾正名運動を進めるよう、台湾人は国の主人公として政府に要求する。 

五、来る2004年の総統選挙当選者は、当選後直ちに憲法制定委員会を設けて「台湾国憲法」を制定し、名実共に台湾国に名を正すよう要求する。
 


511台湾正名運動聯盟
2003年5月11日

『国益.com』