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森永卓郎が嫌い  東郷 秀憲

平成21年5月30日

  経済評論家という肩書でテレビ出演を繰り返す森永卓郎という人がいる。実は、以前から大嫌い。先日、テレビ朝日のTVタックルをたまたま観ていたら、定額給付金を一人10万円出すべきだと発言していたので驚いた。4人家族なら40万円支給することになる。財源は埋蔵金というのだから呆れる。さらに、森本は消費税を一時的に0にすると言う。同じく出演していた勝間和代は、一時的に0%にしてもその後10%にするというのでは誰も消費しないと一蹴。ノーベル経済学賞受賞者として著名な経済学者であるポール・クルーグマン氏はフジテレビの新報道2001に出演し定額給付金の支給について全く評価できない「0点だ」と言い放っている。流石、ノーベル賞受賞者というか当たり前だ。
 勝間和代は定額給付金をばらまく代わりに、少子化対策の為に子供がいる世帯に対して1人当たり3歳まで5万円支給し、さらに保育所などの予算にあてるべきと発言。そうしたら、毎年10〜20万人子供が増えると試算する。全く同感である。日本人を増やすことが一番の経済対策なのだ。勝間さんの本は、ほぼ全て読んだと思う。本を読むのが苦手な人にお薦めしたい。難しい事がわかりやすく書かれているのが勝間本の特徴だ。
 森永といえば、その昔同番組に出演した際に、憲法改正について反対し「仮にとんでもない奴が攻めて来たら、もう黙って殺されちゃえばいいんだと思うんです」「世界の歴史の中で、昔は日本という国があって、戦争をしなくって制度を守るんだって言い続けて、ああそんな良い民族が居たんだなぁと思えばいいんじゃないですか」と発言している。その他にも「北朝鮮が攻めてきたら竹やりで対抗すればよいから、自衛隊は要らない」と意見している。
 一方で「戦争になったら自分はアメリカに逃げる」などと発言した。『たけしのTVタックル』ではこの発言を度々ネタにされている。また同番組内で竹島問題を取り上げた時も「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている。」等と発言、同席者から「竹島は武力による占領状態で日本の主権を無視しているが、投資ファンドは日本の主権を認め法律を守り、税金も払っている」と反論されたという。(引用:Wikipedia)
 社会民主主義者であるから当然といえば当然の発言だが、このような人物が日々テレビ業界で重宝され様々な番組で庶民の味方として出演し続けているだから私は家族にテレビを見せないようにしている。

 


文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム