戻る

民主党代表選  東郷 秀憲

平成21年5月15日

  小沢が代表を辞任した。全て計算ずくの辞任劇である。そもそも、西松建設の件が出たところで本人は辞任の意向であったらしい。
 小沢が辞めると困る人たちがいる。岡田や前原、仙石の民主党には馴染まない人たちだ。この人たちが、小沢に辞めるなと策動した訳である。その中心が鳩山派である。かつて、小沢の自由党と組もうとした際に小沢アレルギー一派に代表の座から引きづり下ろされた経緯を鳩山は忘れていない。辞めるタイミングは鳩山禅譲体制が固まり、自民党も困るタイミングをみてのこと。それゆえ、鳩山はすぐさまの代表選を主張した。小沢と念入りに打ち合わせしてのことだろう。時間をかけて党員選挙にまで拡大させれば岡田に勝てないことを知っているからである。派閥批判の時代があったが、民主党は明らかに派閥力学で動いている。最大勢力の小沢派とそれに次ぐ鳩山派、それに旧社会党グルールが組めば、その時点で岡田に勝ち目はない。岡田派といっても実際は羽田や石井など長老クラスは小沢を選択するので一枚岩ではない。マスコミが民主党の各派閥をグループと呼ぶのはマスコミが民主党よりである証左だ。イオングループの創業一族なのに、せこい岡田は人望がないので誰もついていかない。前原派や野田派が小沢アレルギーで岡田を支持したところで、実際勝負にならないだろう。過去に彼らが小沢よりはマシと管を担いだが結局勝てなかった。図式は一緒。世論の声では長妻あたりが受けがいいだろうが、年金は得意でもあとがダメ。中川昭一が北朝鮮の核実験を批判したら、日本政府がいけないと中川を批判する国賊ぶり。国家感が欠如している長妻は年金だけやっていればいい。所詮、総理の器にあらず。
 ただ、マスコミは岡田を応援するし世論も岡田だ。鳩山が代表になって幹事長を誰にするかだ。小沢の傀儡鳩山という構図が露骨に出れば、民主党は選挙に勝てるか危うくなる。かつての田中曽根内閣を思い出す。
 実は、小沢が失脚して一番喜んでいるのは官僚だ。小沢首相なら官僚統治国家をぶっつぶすかもしれなかったが、岡田首相では無理だろう。派閥も作れない政治家に国家を任せる器はないからだ。それでも、国益の為には鳩山より岡田がマシだと思う。外国人参政権賛成の鳩山など論外である。
 官僚統治国家をぶっつぶす本格保守政権が誕生する気配が全くないことが日本の不幸である。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム