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介護ロボットを中国に  沖田 東一

平成21年4月4日

 少し前に放送されたニュース番組「WBS」で、HALやパオなどの介護ロボットが紹介されていた。
HAL:http://www.daiwahouse.co.jp/robot/index.html
パロ:http://paro.jp
 HALは人体に装着して動作を補助、パロは要介護患者へのメンタルケアを目的としたペット型ロボットだ。
 日本ではいろいろと制約があるため余り浸透していないが、高齢者の多いヨーロッパからオファーが相次いでいるという。介護はどこの国でも人手不足なので、介護ロボットの需要がこれからも高まっていくのは間違いない。この不況の中、大きな成長が見込める業界である。
 将来の有望市場は中国だ。中国は急速な医療近代化による寿命の伸びと、かつての一人っ子政策による若年層の減少のため、年々高齢者層が増えている。2051年には人口の3割が高齢者になると言う試算も出ているくらいだ。サービス業が苦手な中国では、介護ロボットは歓迎されるだろう。ぜひ日本のロボットで中国を席巻してもらいたい。

 

文筆:沖田東一