平成21年3月31日
先日行われた千葉県知事選挙で、無所属の森田健作氏が2位以下を大差で引き離した当選した。
マスコミ報道では森田氏が自民公認のような印象を受けるが、森田氏が公明党を批判していたので、公明党や自民党議員の多くは他の候補を応
援していた。
にもかかわらず森田氏が他の公認候補に大差で勝利したのは、国民が党利主体の政治に辟易しており、大阪の橋下知事のようなしがらみの無い
知事誕生を望んでいた証拠であろう。民主党も今の反自民のやり方を続けていてはいずれ国民に見放されると理解した方が良い。
森田氏は、国家国旗を敬い、外国人参政権に反対、安部・麻生総理支持など、今回の候補の中で、もっとも保守色の強い政治家でもある。千葉はこれまで左翼勢力の巣窟だったので、これを機会に森田氏には改革を断行してもらいたい。
同時に千葉県民の有権者も、反対派のネガティブキャンペーン(マスコミは間違いなく反対路線をとる)に惑わされず、新知事を支持し続けてもらいたい。
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千葉知事に森田氏が初当選 民主推薦候補ら破る
千葉県知事選は29日に投開票され、元衆院議員で俳優の森田健作氏(59)が、民主党などが推薦する第三セクター鉄道会社の前社長吉田平氏(49)ら4氏を破って初当選した。西松建設による違法献金事件で民主党・小沢代表の秘書が逮捕・起訴されたあとの初の大型選挙で、民主党への「逆風」をうかがわせた。
投票率は45.56%(前回43.28%)だった。森田氏は自民党県議らの支援を受けたが、政治不信が強まる中で政党色を出さず、「政党に振り回されず、県民第一の政治を実現する」と強調。知名度を生かした選挙戦を展開した。朝日新聞が29日に実施した出口調査では、自民支持層のほか無党派層の4割に浸透、民主支持層も4人に1人が森田氏に投票していた。
吉田氏は政権交代を実現する衆院選の前哨戦として政党色を強く打ち出した。だが、知名度不足をはね返せず、秘書事件に対する小沢代表や民主党への批判もあり、無党派層の支持は3割弱、民主支持層も6割しか固められなかった。秘書事件について投票の際に「考慮した」と答えた人の半数が森田氏に投票していた。
2期8年を務めた堂本暁子氏(76)の引退に伴い、選挙戦は新顔5人の争いとなった。自民党は自主投票となり、同党県議らが森田氏、白石真澄氏(50)らの支援に分かれた。吉田氏は民主党のほか、社民、国民新党、新党日本など野党各党の推薦を受ける構図となった。
堂本氏に前回6千票差で敗れた森田氏は、直後に再挑戦を決意。これまでに県内各地で400回近くミニ集会を開くなどして人脈を広げ、地元のテレビやラジオにも出演を続けた。前回、堂本氏を推薦した県医師連盟からの推薦も取り付けた。
選挙戦では「無所属」を強調し、支援する自民党県議らは裏方に徹した。同党の国会議員などの応援弁士を一切呼ばず、政策面では、成田―羽田間のリニアモーターカーの開通、郷土愛の育成や道徳教育の推進などを公約。ただ、具体的見通しなどには触れず、街頭では有権者との握手や写真撮影に多くの時間を割くイメージ選挙を展開した。
堂本氏から後継指名された吉田氏は野党各党や連合千葉の支援を受けて組織選挙を展開。さらに、政権交代は同知事選から始まると訴え、民主党の菅直人代表代行と鳩山由紀夫幹事長がそれぞれ3回応援に駆けつけたほか、28日には小沢代表も選挙事務所に激励に訪れた。野党各党の幹部クラスも千葉入りした。
だが、立候補表明が2月初旬と候補者5人の中で最も遅く、有権者に十分浸透できなかった。
自民党県議の一部や公明党の支援を受けた白石氏は、教育施策や医療施策の充実を訴えたが、及ばなかった。共産党推薦の社会福祉法人理事長八田英之氏(64)、前県議の西尾憲一氏(58)は有権者に十分アピールできなかった。
http://www.asahi.com/politics/update/0329/TKY200903290198.html
文筆:沖田東一