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堺市議あす告示 維新擁立で混戦模様に
統一地方選前半戦の府議選(定数109)、大阪市議選(同86)、堺市議選(同52)の3選挙が1日告示される。地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)が看板政策「大阪都構想」実現のため、3選挙での過半数獲得を掲げて多数擁立し、混戦模様となっている。維新現職の大半は自民離党組で、自民支持層にとっては事実上の「分裂選挙」となる。民主は政権交代後初の統一選で、地方での党勢拡大が課題。東日本大震災を受け、防災や危機管理が論点として急浮上してきた。投開票は10日。3選挙の構図を紹介する。
◇200人超の様相−−府議
府議選には206人が出馬を予定。候補者が200人を超えるのは、203人が立った1983年以来28年ぶりとなる見通し。過半数(55議席)獲得を目指す維新は、62選挙区中59選挙区で60人を擁立する。民主33▽自民32▽公明22▽共産38▽社民1▽みんな2▽諸派1▽無所属17−−と続く。民主は全選挙区擁立を目指したが、及ばなかった。当初40議席獲得を掲げた自民も、現職議員の維新への大量流出を受け、擁立に苦戦した。前回は過去最多の12選挙区で無投票となったが、今回は2選挙区程度に激減する見通し。【堀文彦】
◇全区で激戦必至−−堺市議
堺市議選には80人(現職47人、元職7人、新人26人)が立候補を予定。前回を4人上回っている。維新は堺市議会でも過半数を目指しているが、立候補予定者数は15人にとどまり、過半数に達していない。
その他の党派の立候補予定者は、民主12▽自民11▽公明12▽共産10▽みんな2▽諸派1▽無所属17。堺、中、東、西、南、北、美原の7選挙区すべてで立候補予定者が定数を上回り、維新の候補者と既存政党や無所属の候補者らによる激戦になりそうだ。(平成23年3月31日 毎日)
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