戻る
迫る・統一地方選対決の構図:/中 大阪・堺市議選 /大阪
◇過半数目指す維新 「大阪都」既存政党は反発
大阪市議選(定数86、24選挙区)は定数3減。少なくとも145人が立候補の準備をしており、前回選より13人多い。大阪市や堺市を解体して特別区に再編する「大阪都構想」を巡り、大阪市議選を“主戦場”と位置付ける地域政党「大阪維新の会」(代表・橋下徹知事)と、反発する既存政党で激戦が展開されそうだ。
民主は現職16人、新人9人を立て、第1党獲得が目標だ。自民は現職19人、新人3人を擁立。所属11人が維新へ移り、4選挙区が空白区となっている。公明は現職16人、新人3人。前回2人が当選した平野区で引退する現職の後継を立てず、必勝態勢を取る。
共産は全選挙区に1人ずつ擁立し、現有14議席の上積みを狙う。維新の会は過半数獲得を目指し、44人を擁立。みんなの党、社民は各1人、無所属は9人が立候補する構えだ。
選挙区別の立候補予定者数は、平野区(定数6)の10人が最多で、最少は天王寺区(同2)の3人。定数に対する予定者数の多さでは、中央区(同2)の3倍(6人)が最高となっている。【小林慎】
堺市議選(定数52)は78人が立候補を準備。堺、中、東、西、南、北、美原の7選挙区とも激戦が予想される。大阪維新の会が過半数を超える候補者を擁立できるかが、最大の焦点になっている。
最大会派の公明(13人)は候補者を現職12人のみに絞り、全員当選を目指す。菅内閣支持率低下で逆風の民主は、現職・元職・新人計12人を擁立、地道に支持を訴える。共産は現職8人に加え、元職2人が返り咲きを狙う。
維新の会は、現職が7人で第4会派。代表の橋下知事は大阪都構想の実現に向けて、堺市議会でも過半数獲得を目標とするが、立候補予定者は新人、元職を含めて15人にとどまっている。離党、維新への移籍で現職4人の自民は党勢拡大に向け、新人・元職を含め10人を擁立する。
みんなの党は現職、新人各1人が立候補を予定している。無所属は17人が立候補する見通し。【山田英之】 ==============
【大阪市議選・党派別立候補予定者数】
民主 25 (24) 自民 22 (36) 公明 19 (20)
共産 24 (25) 維新 44 (−) みんな 1 (−) 社民 1 (0) 諸派 0 (2)
無所属 9 (25) 計 145(132)
※カッコ内は前回選。−は擁立なし
【堺市議選・党派別立候補予定者数】
公明 12 (13) 民主 12 (11) 共産 10 (10) 維新 15 (−) 自民 10 (15)
みんな 2 (−) 諸派 0 (5) 無所属 17 (22) 計 78 (76) ※カッコ内は前回選。−は擁立なし
(平成23年3月4日 毎日)
|
|