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参院選、実質スタート 418人が立候補準備

 国会閉幕を受け与野党は16日、第22回参院選に向けた事実上の選挙戦に入った。昨年の衆院選での政権交代後初の本格的国政選挙で、鳩山前政権も含め民主党政権9カ月の実績が問われる。発足直後の菅政権にとって有権者からの初審判。共同通信の集計では選挙区、比例代表合わせ418人が立候補を準備している。政府は16日夜の臨時閣議で「6月24日公示―7月11日投開票」の日程を正式決定した。

菅直人首相は「政治とカネ」問題を抱える小沢一郎民主党前幹事長の影響力を排除した新体制で支持率V字回復を実現。その勢いで与党過半数を確保し政権基盤を固める構え。自民党はこれを阻止、政権奪還の足掛かりを築きたい考えだ。みんなの党など「第三極」の動向も注目される。

首相は消費税率引き上げ論議を含む財政、経済、社会保障の一体的立て直しを訴えて選挙戦に臨む。子ども手当など昨年の衆院選で掲げた民主党マニフェスト(政権公約)の是非、鳩山前政権崩壊につながった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設や「政治とカネ」問題も争点となりそうだ。

参院は定数242で半数121が改選対象。民主、国民新の与党の過半数維持には今回57議席、与党系無所属を含めても56議席獲得が必要。

(平成22年6月16日 共同通信)

 
 
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