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菅首相、勝敗ラインは54議席 民主、複数擁立見直さず
菅直人首相は15日、参院選の勝敗ラインを50議席から54議席に上方修正する考えを示した。民主党の安住淳選対委員長もこの日の記者会見で「支持率も回復傾向で共倒れの危険性はほぼなくなりつつある」と述べ、改選数2以上の選挙区での複数候補擁立については見直さない方針を強調した。
首相は官邸で記者団に対し「6年前の参院選で獲得した議席、あるいは現有議席と言ってもいいかもしれない。それをクリアできるかどうかが一つの大きな目標だ」と述べた。民主党は2004年参院選で50議席を獲得、その後4議席増えて改選される現有議席は54となっている。世論調査などでの民主党支持率の回復を受け、強気に転じているようだ。
勝敗ラインに関し首相は8日の記者会見で「6年前の参院選でいただいた議席がベース」と述べ、14日は記者団に「6年前に躍進した議席、まずは現有議席をしっかり確保する。その考えは変わっていない」と発言、周辺は「50議席が念頭」と説明していた。
(平成22年6月15日 共同通信)
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