TOPNEWS >民主圧勝の勢い維持、自民は激戦区で猛追

戻る

民主圧勝の勢い維持、自民は激戦区で猛追

 読売新聞社は30日の衆院選投票日を前に、全国300小選挙区のうち、激戦区や注目区を中心に200選挙区で世論調査(25〜27日)を実施し、選挙戦終盤の傾向を探った。

 民主党は序盤情勢調査で明らかになった300議席を超える圧勝の勢いを維持しており、政権交代実現の可能性が高まっている。

 自民党候補は懸命に追い上げ、一部の選挙区で民主党候補との差を縮めているが、民主党の圧倒的な勢いを止めるまでには至っていない。ただ、有権者の2割強が小選挙区での投票先を明らかにしておらず、情勢はなお流動的な要素もある。

 前回300小選挙区を対象に行った世論調査(18〜20日)では、「民主党が比例選と小選挙区選を合わせて300議席を超す勢い」「自民党は激減、公明党は公示前議席の確保は難しく苦戦」との情勢が明らかになった。

 今回は接戦区や注目区を中心に200選挙区で、コンピューターで無作為に作成した番号に電話をかけるRDD方式により終盤情勢を探った。

 200選挙区の序盤情勢と終盤情勢を比べると、〈1〉当選有力と当落線上で優位に立っている候補の合計は民主、自民両党ともに、ほとんど変化がなかった〈2〉複数の候補が当落線上で争う接戦区が、53から67に増えた――ことがわかった。

 接戦区では自民党候補が序盤戦でリードを許していた民主党候補に追いつくケースが多く、自民党候補が終盤にかけて追い込みをかけている様子がうかがえる。

 苦戦が続く公明党は、終盤になって勢いを増しており、大阪3区や兵庫2区では、前回調査時にはリードを許していた相手候補との差を縮めた。

 政権交代を訴える民主党は、幅広い地域や世代で支持を広げている。自民党の首相経験者を相手に女性候補を擁立した石川2区や群馬4区で大接戦を演じている。さらに、自民党の閣僚経験者が立つ青森3区、茨城2区、神奈川2区、京都5区、高知2区でも互角の戦いを繰り広げている。

(平成21年8月28日 読売)

 
 
Copyright (C) kokueki-kenkyu-kai-Nakano(The national interest society "Nakano"), 2661-2669(as 2001-2009 in Nipponian imperial calendar). All rights reserved