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京の外国人にどう映る
衆院選 不思議がいっぱい

 ニッポンの選挙や政治は、外国人の目にどのように映るのだろう。衆院選を機に、京都在住の各国の人に聞くと「日本人は冷めている」「平和的でうらやましい」と、さまざまな反応が返ってきた。

 ■ダルマ、鏡割りは宗教/選挙カーって効果あるの

 英字雑誌「京都ジャーナル」編集長の米国人ジョン・アイナーセンさん(56)=京都市左京区=は日本に住んで20年を超えるが、今でも日本の選挙風景は不思議に見える。象徴的なのが選挙カーや街頭演説だ。「この人は頑張っているとか情に訴える狙いでしょうけど、誰も耳を貸さずに通り過ぎる。政策論議が深まるわけでもない。米国ではテレビの討論番組が盛んだが、日本人はどこで政策を学んでいるかが分からない」と厳しい。

 台湾人の語学教室講師、任心怡(レンシンイ)さん(36)=下京区=は「台湾の立法院選挙は日本より多くのポスターやのぼりが掲げられる。選挙費用はかかるけど、多くの人が演説会に行く。友達同士が『誰を支持するか』を普通の会話で話し、けんかになる時もあるぐらい熱い。衆院選は、もっと関心が高くないとおかしい」と言い切る。

 日本イタリア京都会館(左京区)の語学教室講師マルコ・ネンチェッティさん(29)=同区=は「イタリアも若者の政治への関心は下がっているけど、日本よりは高い。一人一人が支持政党や意見を持っており、無党派層は少ない。日本は首相がコロコロと代わり、おかしい」と話す。

 一方、タイ人のカメラマン、シヴァノン・ナックスさん(27)=左京区=は「政情不安が続くタイの政治家は同族が多くを占め、政権がメディアを操作している面もある。日本の選挙は平和的でうらやましく見える」と打ち明ける。

 イスラーム文化センター(上京区)代表のトルコ人ギュレチ・セリムさん(43)は「候補者が街で握手を交わしたり、有権者と同じ目線で接しようとする姿は新鮮」と評価する。その上で「日本は憲法で政教分離をうたう割に、当選時にダルマに目を入れたり、鏡割りをしたり、選挙に宗教が深くかかわっている」と不思議がる。

(平成21年8月22日 京都新聞)

 
 
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