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共産票どこへ 候補絞り増える空白区、悩む支持者「主張違う」
共産党が小選挙区の候補者擁立を絞り込んだことに伴い、同党の候補者がいない選挙区での共産支持者の動向に各陣営が気をもんでいる。民主党や無所属陣営は秋波を送り、自民党も民主側への「追い風」となることを懸念する。もっとも「民主とは主張が違う」と悩む共産支持者も少なくない。
「衆院選に出ます。よろしくお願いします」。北海道内の共産市議宅を、民主の公認候補が突然訪れた。「ほかの共産市議にもあいさつに行き、(共産系の)集会にもこまめに顔を出しているようだ」と市議は感心する。この民主候補の選挙区に共産党は候補を立てておらず、2005年の前回衆院選で共産が得た2万票以上が宙に浮いている。陣営幹部は「基本政策が違う保守系の候補には投じないはず」と共産票の取り込みを狙う。
(平成21年8月20日 日経)
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