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チルドレン、自民から10人去る
2005年の前回衆院選で「小泉旋風」に乗って初当選を果たした自民党の「小泉チルドレン」83人のうち不出馬や市長選挑戦、新党移籍などで10人が「古巣」を去った。今回も自民党から立候補するのは小選挙区、比例代表合わせて73人だ。
小選挙区に転出できなかった比例代表当選組の不出馬には「名簿上位で優遇されない限り、比例単独で立候補しても勝ち目はない」との判断がある。
前回、小選挙区で当選したチルドレンは36人、比例復活組は33人、自分の選挙区を持たない比例単独組は14人だった。このうち、猪口邦子元少子化担当相(東京ブロック)ら3人が出馬を断念した。比例復活組でも、長崎幸太郎氏(南関東ブロック)、広津素子氏(九州ブロック)が小選挙区で公認を得られず離党。長崎氏は無所属で、広津氏は渡辺喜美元行政改革担当相が旗揚げした「みんなの党」から出馬した。神奈川9区で当選した山内康一氏も、自民党を離党、「みんなの党」の比例候補として立候補した。
議員辞職し、市長選に挑戦したチルドレンも3人いたが、当選したのは山口県岩国市長の福田良彦氏だけ。また、1人が陣営の選挙違反事件を受けて引責辞職、無所属で挑む。
一方、比例単独組で今回、小選挙区で公認を得て戦うことになったのは鈴木馨祐氏(神奈川7区)と大塚拓氏(埼玉9区)の2人にとどまった。
(平成21年8月18日 共同)
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