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鳩山代表がまたブレ発言 非核三原則「法制化必要」
民主党の鳩山由紀夫代表は9日、長崎市内のホテルで被爆者団体代表者と懇談し、非核三原則について、「唯一の被爆国として守っていくことが重要で、その一つに法制化という考え方もある。しっかり検討したい」と述べ、法制化を検討する考えを表明した。
被爆者団体側が「自公政権との差別化を図るためにも非核三原則を法制化してほしい」と要望したのに答えたものだ。鳩山氏は懇談終了後、記者団に対し「法律よりも強い『国是』の方が守られると思ったが、法治国家として法制化が必要だと皆さんが判断されるなら一考する十分な価値がある」と説明した。
共産党の志位和夫委員長は9日の記者会見で、法制化に関する鳩山氏の発言について「当然の方向だ」と支持を表明した。法制化については、衆院選後の連立相手に想定する社民党も民主党に求めている。
ただ、鳩山氏は4日の記者会見で「非核三原則はある意味で法律を超えている国是のようなものだ。法制化すれば法律は変えられる危険性も持つ」と述べ、法制化には慎重姿勢を示していただけに、度重なる発言の“ぶれ”が党内外に波紋を広げそうだ。
(平成21年8月9日 産経)
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