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幼児教育無償化「選挙の風物詩」=前回の自民公約を検証−民主

 民主党は30日、2005年の前回衆院選などで自民党が掲げたマニフェスト(政権公約)の検証結果を発表した。自民党の目玉政策である「幼児教育の無償化」や「道州制移行」について、05年の公約にも同様の記述があると指摘、同党の約束が掛け声倒れに終わっていると批判している。
 これに関し、民主党の岡田克也幹事長は同日、静岡市で記者会見し「4年前の約束が果たされていない。4年前の約束と今言っていることが全く違う。自民党の公約を信用できない」と批判。幼児教育無償化についても「4年間全く進んでこなかった。今度本当に実現するのかと問いたい」と語った。
 政党が他党の公約の取り組み状況を点検し、公表するのは異例だ。今回の検証結果の公表は、31日の自民党の公約発表に先立ち、同党が政権与党にありながら公約実現に不熱心だったことを印象付ける狙いがある。
 検証結果によると、幼児教育については、前回公約で「無償化を目指す」と明記していたと強調、「自民党にとって幼児教育無償化は総選挙の風物詩?」と痛烈に皮肉っている。さらに、前回も「子育て期の経済的負担を軽減させる」とうたいながら、生活保護の母子加算を廃止したとして、「公約違反」と断じている。 
 自民党が今回「17年までに移行する」とした道州制に関しては、前回も「導入を検討」としていたと指摘、「今の今までまともな議論なし」と批判している。

(平成21年7月30日 時事ドットコム)

 
 
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