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仙台市長に奥山氏初当選が確実に 民主、衆院選へ弾み
任期満了に伴う仙台市長選は26日投開票され、無所属新人で前副市長の奥山恵美子氏(58)の初当選が確実になった。新人6人が出馬していた。衆院解散後、初の大型地方選挙で、県連が奥山氏を支援した民主党は政権交代を目指す衆院選への弾みとしたい考えだ。
全国市長会によると政令指定都市、県庁所在地の市長に女性が就任するのは初めて。
自民、公明、共産各党が自主投票とし、奥山氏を県連レベルで支援した民主、社民両党も推薦や支持を見送ったため選挙戦は「政党対決」の構図にはならなかった。
奥山氏は「市民党」を掲げ、政党色を抑えた選挙戦を展開。市議60人のうち民主、社民に加え自民、公明各党を含めた35人から支援を受けた。
共同通信の出口調査によると、奥山氏は民主党支持層の約6割を固め、自民、公明両党支持層の3割超にも食い込んだほか、無党派層の約4割に浸透した。
無所属の前副市長岩崎恵美子氏(65)は医師として新型インフルエンザ対策の取り組みをアピールしたが、出遅れが響いた。会社社長佐藤崇弘氏(29)、元市議の渡辺博氏(59)と柳橋邦彦氏(68)、団体役員椿原慎一氏(47)は支持を広げられなかった。
梅原克彦市長(55)は不適切なタクシー券使用問題を受け最終的に出馬を断念。梅原市長が任命した2人の女性前副市長が争う異例の選挙戦となった。
奥山氏は秋田市出身で東北大卒。仙台市教育長などを歴任し2007年4月、岩崎氏とともに副市長に就任した。(平成21年7月26日 共同)
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