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奈良市長に民主推薦33歳仲川氏 前自民衆院議員ら破る
奈良市長選は12日投開票され、民主党推薦の新顔でNPO法人役員の仲川元庸氏(33)が、元職で前自民党衆院議員の鍵田忠兵衛氏(51)、新顔で前共産党市議の小林照代氏(69)を破って初当選した。投票率は56.12%(前回50.91%)だった。
与野党対決の構図になり、総選挙の前哨戦の一つとして注目された。最近の大型地方選で連勝中の民主に今回も追い風が吹いた。仲川氏は、6月に当選した熊谷俊人・千葉市長(31)に次ぎ全国2番目に若い市長となる。
仲川氏はたびたび民主幹部の応援を得て与党との対決ムードを強調。若さもアピールして無党派層に浸透した。当選が決まると、「民主党に代表される新しい政治への期待、追い風を大きく感じた。古いしがらみの政治を変えていく、という訴えが市民に通じた」と喜びを語った。
自民と公明の推薦を受けた鍵田氏は逆風を意識して政党色を抑え、元奈良市長の亡父から引き継いだ後援会中心の選挙戦を展開したが、支持の広がりを欠いた。共産推薦の小林氏は福祉施策の充実を強調したが及ばなかった。
(平成21年7月12日 朝日)
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