2009 衆院選特集 〜ひと目でわかる候補者選び〜  

    
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自民、東国原氏に衆院選出馬要請 「総裁候補に」と逆提示

 自民党の古賀誠選対委員長は23日、宮崎県庁に東国原英夫知事を訪ね、次期衆院選で自民党から立候補するよう要請した。東国原氏は条件として「次期総裁候補として衆院選を戦う」などを提示したため結論は得られなかった。会談後、両氏が記者団に明らかにした。

 麻生内閣の支持率が急落する中、知名度が高い東国原氏を担ぎ出すことで、無党派層の支持を獲得したいとの自民党側の狙いがあるとみられる。しかし党内には「総裁候補」の条件に反発もあり、立候補が実現する見通しは立っていない。

 東国原氏は会談で、出馬要請に対し「総裁候補」のほか、国と地方の税源配分を5対5にすることなど全国知事会がまとめた要請を一言一句、自民党のマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ上で4年間で実現するよう約束することを条件に挙げた。古賀氏は具体的な回答をしなかったという。

 古賀氏は出馬要請した理由について記者団に「自民党が自浄能力を発揮して国民の審判を受けられるように変わらなければならない。今の自民党にない新しいエネルギーが欲しいのでお願いした」と説明した。選挙区に関しては具体的に提示しなかったが、自民党幹部は「立候補する場合は比例代表になるのではないか」としている。

 東国原氏をめぐっては昨年10月に中山成彬前国土交通相(宮崎1区)が衆院選不出馬を表明した直後、自民党が出馬を打診したものの、東国原氏が不出馬を表明した経緯がある。

(平成21年6月23日 共同通信)

 
 
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