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ロシアに舐められないためには 沖田 東一

平成24年7月6日


 日本の反発「全く関心ない」=北方領土訪問、今後も継続―ロシア首相

 ロシアのメドベージェフ首相は5日、視察先のカムチャツカ地方で記者団に対し、自身の北方領土・国後島訪問への日本の反発には「全く関心がない」と述べた。北方四島について「ロシアの領土」と改めて主張した上で、今後も訪問を継続する考えを強調した。インタファクス通信などが伝えた。
 極東連邦管区視察中のメドベージェフ氏は3日、大統領時代を含めて2回目の国後島訪問を強行。島内では日本の領土返還要求を念頭に「(四島は)一寸たりとも渡さない」と述べていた。日本側の懸念を無視する姿勢を鮮明にしたことで、さらなる反発も予想される。
 同氏は日本の反応に関する記者団の質問に、「あまりにどうでもよく、答えるのは時間の無駄だ」と発言。「ロシア領にロシア首相が行ったこと」にすぎないと改めて四島実効支配を誇示した。
 その上で「次回の訪問には希望者全員を連れて行く」と、今後も視察を続ける意向を表明。ロシア政府が開発を進める極東への関心を高めるため「国家指導者、官僚、ジャーナリストは足を踏み入れるべきだ」と話し、暗にプーチン大統領の訪問も促した。
(平成24年7月5日 時事通信)
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コメント:
 ロシアは今の日本が何もできないことを知っている。与党である民主党は国民の支持を得られず分裂、野党の自民党も何の行動もできない。経済は弱体化の一途。日本はロシアに完全に舐められている。
 現実的に考えれば、ロシアから領土問題で譲歩を引き出すためには、日本が大国にならなければならない。それは経済大国日本の復活だけではなく、軍事的・政治的にも日本が大国として成長する必要がある。そのための方策は、例えば外観誘致罪とスパイ防止法の制定、自虐史観教育の改正、純国産兵器の製造、移民政策の推進(優秀な人材の確保)、法人税の引き下げ、無駄に増えた歳出の抑制、国債発行による円安誘導、原潜の保有など。もしこれらが実施されていれば、今回のロシアの国後訪問はなく、恫喝されることも無かっただろう。
 上記の政策(特に軍事的なもの)を実現するには、今の憲法では矛盾が出てくるので、早急に憲法の改正を行う必要があるだろう。それについて、今日の新聞に、大阪維新の会が政策「維新八策」に、憲法9条の是非を問う国民投票の実施を明記したとあった。憲法改正への大きな一歩である。期待したい。

文筆:沖田東一