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アメリカの属国 東郷 秀憲

平成23年10月2日

 野田内閣は、所詮は財務省の操り人形。閣僚はお飾りで官僚が決めていくので素人閣僚のオンパレードとなっている訳だ。野田は、現実逃避的な事を口走る左翼政治家をどんどん入閣させることで口を封じれるから一石二鳥と思っているのだろう。自民党が社会党の村山を総理にした途端、現実主義になり自衛隊を認めた事を思い出す。
 政治主導から官僚主導に変わった。官僚主導とアメリカ支配に挑んだ最後の大物政治家である小沢一郎は葬られようとしている。
 野田は財務省の描くシナリオ通りに動いている。アメリカの子分である高級官僚達は、自分達の給料を2割カットし、天下り先をなくそうとした小沢一郎とその子分鳩山由紀夫を絶対に許さない。
 野田は、高級官僚の利権にメスを入れることなく国民にそのツケを払わせるつもりだ。小沢が言った「国民の生活が第一」は革命だった。アメリカや高級官僚の利権よりも国民の生活を優先しようとした訳だ。もちろん、私は中国に媚を売る政治家は嫌いだし、鳩山由紀夫なんて政治家の資質はないと思っている。しかしながら、アメリカの属国から抜け出し真の独立国になるためには、中国とはそれなりの関係を構築しなければならない。かつて、田中角栄は中国と手を結ぼうとしてアメリカから葬られた。そして、その後継者である小沢一郎も同様に葬られようとしている。
 アメリカを怒らせて生き残った政治家はいない。全てスキャンダルでやられている。
 この国はいつまでアメリカの属国でいるのだろうか。


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文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム