平成23年6月22日
退職者で組織する決死隊が福島原発へ向かう準備=中国メディア
中国の人民日報は9日、福島原発での作業にボランティアで参加するために270名以上の日本人の退職エンジニアたちが集結していることを紹介した。
28年間住友金属工業で働いてきた男性は、福島原発の作業を東京電力に安易に丸投げするわけにはいかないと話す。72歳の男性は、「がんになる前に(寿命で)死にますよ」と話し、政府がボランティア受け入れを決定し、退職エンジニアたちの経験と専門知識を活用させるよう願っている。
男性は、「問題は作業員が給料をもらって作業をしていること。だから彼らは逃げることもできない。しかし、われわれはボランティアであり、東電と同じ立場で話ができる」と話す。「ぼくらチームは高い安全基準を維持する」と強調した。
ボランティアの一人である63歳の男性は元建築作業員で、かつて福島原発1号機の建設に携わった。原子炉が爆発したときとても複雑な気持ちになったという。「現場に行って修理したい」と妻に話したところ、「あなたがすべき事をすべきだ」と言ってくれたといいう。
記事によれば、ボランティアを組織した男性は海江田経済財政相と会見し、ボランティアの意向に賛同を得たという。男性は「決死隊の必要性はあると思う。それは最後の手段だが、私はそうしたいと思う」と語った。(編集担当:及川源十郎)
(6月10日 サーチナ)
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東郷のコメント:
この記事を読んで自分が日本人である事に改めて誇りを持った。また、テレビの取材で彼らが語るその想いを聞き涙が溢れた。
決死隊。特攻隊。海外メディアはそうとらえたようだが、彼らは安全第一でやると言っている。素晴らしい。
公民の教科書に掲載して貰いたいエピソードである。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)