平成23年6月21日
米国の敵失が勝因…日本のスパコン世界一
毎秒1京(1兆の1万倍)回の計算速度を目指す日本のスパコン「京」が、来年6月の完成を待たずに、世界最速を達成した。
文部科学省では、富士通の製造が予定を上回るペースで進んだ一方、米国の京速級スパコン開発が遅れた敵失が勝因と分析している。
海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」が2002〜04年に首位に君臨した頃に比べ、競争は激化している。100京級の検討が始まっている米国、スパコンへの投資を続ける中国に対し、「京」の後継計画も決まらない日本が競争についていけるかは不透明だ。
一方、スパコンの性能は計算速度だけでは決まらず、ソフトウエアも重要だ。このため、「京」では創薬や太陽電池の開発、宇宙誕生の解明などにつながる模擬実験用のソフトウエア開発も進めている。防災への貢献も目的の一つで、現在は20メートル四方が最小単位の津波の計算も「京」では2メートル四方になる。
(2011年6月20日21時56分 読売新聞)
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東郷のコメント:
暗い記事が多かった中で嬉しいニュースが飛び込んできた。日本政府は、震災以後全ての動きが鈍くなったように思う。
震災で自粛、これが一番よくない。被災者を救うための金を稼ぐ手段を失うことになるからだ。今は、各方面のできる人がその能力を発揮する時だ。そして、祖国復興へ力を発揮しよう。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)