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原発依存を減らせ 東郷 秀憲

平成23年5月6日

「浜岡原発は全機運転停止」 首相が緊急会見

菅直人首相は6日夜、首相官邸で緊急記者会見を行い、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)について、すべての原子炉を停止するよう中部電力に要請したと発表した。
(5月6日 産経)
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東郷のコメント:
 英断である。浜岡原発が危険であることが判明した以上、運転停止は妥当な判断だ。浜岡原発を運営する中部電力の原発依存度は、12.3%にしか過ぎないのだから原発を停めても全く問題ない。ちなみに、関西電力は、53.6%と原発に最も依存している。いずれも平成21年度の統計。
 浜岡原発は、その立地が様々なデータから最も危険な原発という指摘を各方面から受けている。しかしながら、浜岡原発を停止したからといって他の原発を全てすぐに停止という話にはならない。首相は、浜岡原発と他の原発との違いを説明しなければ混乱を招くことになる。
私は、左翼的な反原発論者ではないが安全保障上の理由から原発依存を減らすべきだと考えている。この機会に原発に依存しなくても良い方法を検討するのが賢明だと思っている。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム