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アメリカを怒らせた韓国サムスン  東郷 秀憲

平成23年4月27日

アップルがサムスン提訴 携帯電話などの特許侵害

米電子機器大手アップルが、多機能携帯電話(スマートフォン)などの特許や商標を侵害されたとして、韓国のサムスン電子を米カリフォルニア州の裁判所に提訴したことが明らかになった。欧米メディアが18日、伝えた。
アップルは、サムスンがスマートフォンや多機能端末「ギャラクシータブ」のデザインや操作方法で、アップルの「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」をまねていると主張、使用の差し止めなどを求めた。
サムスンは米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した携帯端末で販売を伸ばしている。
(4月19日 共同)
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東郷のコメント
アメリカ人を怒らすと恐ろしい。かつてはバブル時代の日本もやられた。今では、韓国のトップ企業であるサムスンがその標的だ。
そして、以前コラムで紹介した通り、日本人はアップルのアイフォンを買う事で同じく日本家電業界の脅威であるサムスン攻撃に加担することになる。アイフォンは、日本国内の工場で主要パーツを製造しているので日本国内に金と雇用が落ちるという仕組みだ。
アップルのIPADを脅かすのはSONYが先頃発売した新商品かもしれない。頑張れ日の丸企業。以下は参照記事。

★シャープ、iPhone液晶ライン新設 アップル特需で亀山に

・シャープが、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」向けを中心とした中小型液晶パネルの生産ラインを亀山第1工場(三重県亀山市)に新設する方向で検討していることが17日、分かった。アップルが投資額の大半を実質的に負担する方向で調整している。
 スマートフォン(多機能携帯電話)人気を受け、中小型液晶パネルは需要が拡大しているうえ、 製品の大半をアップルが引き取るため、リスクは少なく、ライン新設に踏み切る。
 シャープがラインを新設する亀山第1工場は液晶テレビ用パネルの生産設備を中国の 電機メーカーに売却し、建屋だけが残っており、その用途を検討していた。同社は、円高などを受け、コスト削減による競争力強化のため、海外で需要のある現地に拠点を設ける戦略を進めているが、さらなる成長が見込め、安定的な供給先があることから国内を選んだ。
 東芝も、アップル向けを中心とした新工場を石川県に建設する方向で検討している。
 アップルは調達ルートを拡大し、さらに攻勢をかける構えで、“アップル特需”が国内投資や雇用拡大に大きく貢献している。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム