平成23年3月25日
【モスクワ=酒井和人】ロシア大衆紙「モスコフスキー・コムソモーレツ」は18日、東日本大震災を受け、人道的見地から「北方四島を日本へ引き渡さなければならない」とするコラムを掲載した。北方領土問題でロシアメディアが日本への返還を主張するのは極めて異例。
執筆したのはロシアジャーナリスト連盟の「黄金のペン」賞を受賞したこともある著名女性記者のユリヤ・カリニナ氏。日本の領土返還要求の主張は認めていないが、日本の悲しみをやわらげるため「今すぐ無条件で渡そう」と提案。
福島第1原発の事故で人が住めない土地が増え「日本の小さな領土がさらに小さくなる」などとしたうえ、「(ロシアが)わずかな国土を慈善目的で寄付することは不可能だろうか」と訴えた。
返還により、ロシアは奪い合いではない新時代の外交をアピールできるとメリットも説いている。
日ロ関係は北方領土問題をめぐり冷却化していたが、大震災の発生後はロシアの日本に対するけん制は影を潜めている。(中日新聞)
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東郷のコメント
この記事を読んで思った。彼女は日本の領土返還要求の主張は認めていないとしているが、実はそうではないと。地道ではあるが、我が方の正当な主張を続けていくことがいかに大切か。
また、国際世論への働きかけも重要になってくる。要するにイメージ戦略。ロシア、中国、韓国ってヤクザみたいな不当な国だと世界中が思うように仕向ける事ができれば勝利である。二国間では中々解決しないからだ。
日本人のどれだけの国民が北方領土に関心を持っているだろうか。
残念だが限りなく少ない数であろう。略奪されている日本人ですら関心が薄いのだから、ロシア人など全く知らないのは当然である。
それゆえ、正しい歴史教育が大切になってくる。小学校、中学校、高校の歴史・地理の教科書で繰り返し地図付で掲載し、入学試験問題でも積極的に扱うように学習指導要領で指導する。また、文科省は修学旅行で北方領土が眼と鼻の先に位置する納沙布岬を訪れるよう奨励したらいい。
その他、推薦したい修学旅行先リストは以下の通り。
@靖国神社(最優先・真実の近代史を学ぶ)
A納沙布岬・北方館(略奪された北方領土を想う)
B伊勢神宮(絶対に外せない・ずっと日本人が守ってきたモノを理解する)
C宗谷岬(略奪された南樺太を想う)
D知覧特攻平和会館
E台湾(異国ならまずは台湾・日本統治時代の面影を訪ねる)
F京都
G奈良(明日香村を必ず含める)
H姫路城(日本初の世界遺産)
I硫黄島(なぜ、日本領土なのに日本人が自由に行けない)
中国、韓国、USJ、TDRなどの修学旅行に行くよりも大切であることは間違いない。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)