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変わる大阪。変わらない政府  沖田 東一

平成23年12月10日

橋下新市長「元ネタがある、給与すぐ改革」(12月5日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111204-OYT1T00146.htm
 
大阪の反・君が代教師粛清(12月5日 ポストセブン)
http://www.news-postseven.com/archives/20111205_73810.html
 
「10円でも20円でも…」、地下鉄料金値下げ検討(12月7日 産経)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111207/waf11120707080001-n1.htm
 
朝鮮学校への補助金支給決定へ 維新府議団、付帯決議検討(12月7日 産経)
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111207/waf11120708240007-n1.htm
 ※補助金支給となっているが、日本の学校と同じ教育環境にした場合という条件付きなので、実質支給停止
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コメント:
 維新の会が大阪のW選挙で勝利してから、大阪の政治が変わりつつある。
 詳細は上の記事を見てほしいが(文章を引用するとスペースを取り過ぎるのでリンクのみとした)、この2週間だけでも「朝鮮学校への補助金の実質打ち切り」「地下鉄・市バスの値下げ要請と将来の民営化」「公務員の給与体系の改革」「公務員の評価制度を相対評価に」など、改革のオンパレードだ。政策ブレーンに元横浜市長の中田氏が副市長として就任する話もあり、大阪府民として今後の府政の動きが楽しく思える。

 対して、日本政府は変わらずだ。
 民主党は党首が変わっても相変わらず親韓反日、先日も韓国慰安婦への補償制度を新たに設立する記事を見たが、日本大使館前に慰安婦像を設置するような連中を、被災地支援より優先して税金を使おうとする態度には怒りを覚える。自民公明も同じ。選挙中は共産党と組んでまで橋下を攻撃しておいて、選挙後は反省もせず早速維新の会にすり寄っていく。自己保身しか考えていない連中ばかりだ。多額の借金と経済不況で、このままでは日本は破綻して夕張市のようになるかもしれないというのに、国民を犠牲になっても己の既得権益は守りたい、という連中ばかりである。せっかく大阪が成功しても、国がこれでは心もとない。
 いっそ政府があてにならないなら、橋下市長(および維新の会)には、大阪市の改革にめどがついた段階で国政に打って出てもらいたい。大阪が変わる姿を見て羨ましいと思っている他府県民は多いはず。既存政党で唯一期待できる「みんなの党」と組んで戦えば、今の流れなら選挙は間違いなく勝利する。そして自民・民主から流れてきた右派議員を吸収して(もしくはみんなの党と組んで)第一政党となれば、国政を改革することは可能だ。
 これができるだけの知名度と行動力を持っているのは、今の日本では橋下だけである。選挙時のコメントでは国政に出る予定はないようだったが、ぜひとも立ってもらいたい。

文筆:沖田東一