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一色氏の決断に感謝  沖田 東一

平成23年5月24日

「巡視船がぶつかってきた」=尖閣沖衝突事件で中国漁船船長―香港紙

 【香港時事】23日付の香港紙・明報によると、尖閣諸島沖で昨年9月に起きた中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件で逮捕され、起訴猶予処分になった漁船の※(※=簷の竹カンムリを取る)其雄船長はこのほど、自宅で同紙のインタビューに応じ、「彼ら(巡視船側)が突然進路を変えて、ぶつかってきた」と主張した。
 また、※船長は漁船に乗り込んできた海保職員から「こん棒で殴られたり、足で蹴られたりした」と語った。釈放されて福建省晋江市の自宅に戻った後、母親に「暴力は受けていない」と話したと報じられたことについては、母を心配させたくなかったので、本当のことを言わなかったと説明した。
(5月23日 時事通信)
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コメント:
 こういった中国の主張に対して日本が反論できるのも、元海保職員だった一色氏が衝突の証拠映像を公開してくれたからに他ならない。
 もし彼の行動がなければ真実は民主党に隠ぺいされたまま、中国側の主張に反論することもできず、世界の論調は日本が加害者だと誘導され、下手すれば賠償問題に発展していた。
 一色氏は日本の為にあえて泥をかぶり、職を賭した行動をとった。本人は否定しているが、まさに英雄的行為だった。
 彼の英断に改めて感謝したい。

文筆:沖田東一