平成23年5月4日
世界の人口、世紀末までに100億人突破へ 国連予想
国連が3日に発表した2010年版の世界人口予想によると、世界の人口は現在の約70億人から2050年までに90億人を突破する見通しだ。
それによると、世界の人口は2023年に80億人、41年に90億人、81年以降に100億人に増え、21世紀が終わる2100年までには101億人に達する見通し。主にサハラ以南のアフリカ諸国やアジア、オセアニア、中南米など出生率の高い国で人口が増えると予想している。
ただしこの予想は出生率の変化によって大きく変動する可能性もある。2100年の人口は、出生率がわずかに上昇すれば158億人に増え、わずかに低下すれば62億に減ると予想した。
高齢化が進んでいる国も多く、こうした国では出生率の低下に伴ってさらに人口が高齢化する見通し。
世界の平均寿命は現在68歳。サハラ以南の国でエイズ治療が進んで若年層の死亡が減れば、2095〜2100年の間に81歳に伸びると予想している。
(5月4日 CNN)
---------------------------
コメント:
人口が増えるとどうなるか。間違いなく起こるのは水や食糧の不足だ。
現在の世界人口は約70億人だが、すでに今の時点で水は全く足りていない。世界の水資源の約97%が海水であり、残り3%の七割は南極北極の氷河。利用可能な飲 み水は0.1%にも満たない。東南アジアやアフリカでは、飲用に適さない水を飲んで病気になる人も多く、世界的には飲用水が不足する人が11億人にのぼっているが、今後その人数が増加することは間違いない。水が無いと食糧も生産できないので、当然食べ物も不足するだろう。
これは日本にとってはチャンスである。日本は資源の少ない国といわれるが、水資源に関しては世界でも恵まれた部類に入る。また、海水の淡水化技術においても、世界的に高い技術を持っている。これらの資源や技術を海外へ輸出することで、将来的に大きな利益をあげることができる。既に昨年より中東やオーストラリアへ水の輸出計画が動いている。これまで食糧や資源を輸入する一方だった日本が、一気に輸出大国に生まれ変わるかもしれない。
下に紹介するのは、水ビジネスについて参考とした本のうち、わかりやすいと感じた一冊である。ぜひ一読されたし。
文筆:沖田東一