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漂着ゴミの処理は韓国の責任だ  沖田 東一

平成23年4月24日

 
中国に「漂着ごみ」の処理費用を請求へ、「中国が払わなければ日本にも払わない」―韓国紙

2011年4月20日、韓国紙・中央日報は、中国から海を渡って流れ込んでくる「漂着ごみ」の処理費用を請求するため、韓国国土海洋部が調査に乗り出したと報じた。米華字サイト・多維新聞が伝えた。以下はその内容。
中国で不法投棄されたペットボトルやプラスチックごみなどが海流に乗って韓国に漂着し、韓国からのごみが今度は日本に流れ着く。こうした「漂着ごみ」問題は北東アジア地域の頭痛のタネとなっており、韓国当局は現在、中国側にごみ処理費用を請求する準備を進めている。
韓国・全羅南道(チョンラナムド)新安(シンアン)郡庁海洋水産課の担当者は「毎年この地域には5000トン以上の漂着ごみが流れてきていると推測する」と話す。同郡が漂着ごみの処理に使える予算は年間2億ウォン(約1500万円)だが、これでは500〜700トン分しか処理できない。あとは地元のボランティアに頼らざるを得ないというのが現状だ。
実は日本でも韓国側に漂着ごみの処理費用を請求すべきとの声が上がっているが、韓国政府はこれを拒絶している。なぜなら、それら漂着ごみの大半は中国から流れ込んできたものだからだ。中国が韓国にきちんと処理費用を支払わなければ、韓国も日本に支払うことはできない。
韓国国土海洋部は漂着ごみの大半が中国からのものであることを証明するため、現在、仁川(インチョン)や江華(カンファ)など20カ所で漂着ごみの実態を調査している。各地点の調査範囲は2000平方メートル。これを2カ月続けた結果を分析し、データにまとめる予定だ。
(4月23日 レコードチャイナ)
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コメント:
 韓国は「漂着ゴミは中国から流れてきたもの」と主張したいようだが、実際に日本沿岸に流れ着いたゴミの半数はハングル表記があり、韓国から流れて来たのは明らかだ。

参考:「日本海沿岸にポリタンク漂着1万3千個 半数近くにハングル表記」http://sankei.jp.msn.com/science/news/110422/scn11042220110003-n1.htm
>漂着が確認された廃ポリタンクは19道府県で計1万3327個だったと発表した。うち6075個にハングル表記があり、外交ルートを通じて韓国政府に実態把握と原因究明を要請している。
>ハングル以外の表記は日本語が422個、中国語292個、英語263個、ロシア語21個だった。

 そもそも韓国に流れ着くゴミが中国からのものというのは関係ない話だ。中国が払わなければ日本にも払わない、という韓国の理屈は「周りも違法駐車しているのに、私が捕まるのはおかしい」と喚く人と同じで、そんなものが通用するはずがない。

 漂着ゴミの処理には、年間で数十億円の税金が使われている。東日本大震災で韓国から6.9億円の援助があったが、漂着ゴミ問題が10年以上前から発生していることを考えると、実に微々たる金額でしかない。韓国は今回の震災援助をネタに日本から更なる金を引き出そうと画策しているようだが、そんな話を聞く必要はない。もし韓国が何か言うようなら、じゃあ漂着ごみ処理の費用を支払ってくれ、と反論してやればいい。

文筆:沖田東一