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運転免許更新手続きの簡略化を  沖田 東一

平成23年1月6日

 昨日、運転免許証の更新手続きを行なった。免許の更新は4回目になるが、手続きの面倒さに毎回辟易する。わざわざ施設まで行く手間、いくつもの手続き、中身の薄い講習、本当に無駄な時間である。おそらく更新手続きを経験した者は皆同じ感想を抱いているのではないだろうか。
 特に無意味なのが運転講習である。去年の民主党の事業仕分けでも、運転講習で配布されるテキストが無駄だと問題視されていたが、そもそも運転講習自体が必要なのか、はなはだ疑問である。交通安全協会によると「運転適性に欠陥のある運転者の是正、道路交通法令の改正内容など新情報を含む安全運転知識・意識の普及」が講習の目的だそうだが、運転技術は年数が経過するほど上達するものであり、講師の話を1〜2時間聞いただけで技量が向上することはない。講習の話も昔から運転教則本に書かれていたことばかりで、新しい情報など殆どない(量的には紙1枚で済むレベルだから、新しい免許証を渡すときに一緒に渡せばいいだけである)。
 その程度の講習なら、いっそ更新手続きから外してしまえばどうだろうか。そして更新手続きを警察署への書類提出(眼科での視力検査結果+更新料支払+写真)だけで済むようにする。これならかなり手間が省ける。郵送やメールもOK(新しい免許証は郵送で受け取る)だったらなお良いだろう。
 免許更新のために仕事を休んだり、折角の休日をつぶすなど、国民にとっては非常に不条理なことである。交通安全協会は更新手続きをもっと簡素化するよう取り組んでもらいたい。

文筆:沖田東一