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朝鮮学校無償化は生徒の為にもならない  木下 裕二

平成23年10月15日

 「朝鮮学校は反日誘導」
元生徒の高校生、実態告発
朝鮮学校から自分の意思で別の学校に移った高校生が初めて産経新聞に実態を告発した。教師は生徒らに反日意識をすり込み、「日本人に拉致を言う権利はない」と言い放つ。学校側が、無償化や補助金申請のため国や自治体にしている説明と大きく食い違う。
「生徒の立場が理解されていない。無償化するより、学校を選ぶ自由をください」。朝鮮学校の元生徒であるこの高校生は、悲痛な声を上げた。
「誰かに実態を伝えないと」。無償化問題で朝鮮学校が注目されるようになってから、高校生は悩んでいた。菅直人前首相が辞任間際に無償化審査再開を指示したニュースが背中を押した。
「学校がそのままなのに無償化が適用されてしまえば後輩たちが苦しめられ続ける」と取材に応じた。
最も違和感があったのは反日教育だったという。教師が授業中、強制連行を例にこう言い放ったのを記憶している。「日帝(植民地)時代にあれだけ朝鮮人を拉致した日本人が、拉致問題を言う権利はない」
朝鮮学校側が「拉致問題をきちんと教えている」と主張しているのとはあまりにもかけ離れている。
教師は、日本人の蔑称「チョッパリ(獣の蹄)」や「倭奴(ウェノム)」を連呼し、歴史の授業でこの高校生に感想文を書かせたが、「教師が反日的な方向に誘導するため、皆、いい成績を取ろうと反日的な文章を書いた」。「どうして日本が嫌いになるよう教えられなきゃいけないのか」と感じた。
高校生が北朝鮮について「独裁」と漏らすと、呼び出された。教師の板書の間違いを指摘しても叱り飛ばされる。「目上の言うことを聞くのが朝鮮文化だ」。教師の指導は「絶対服従だった」と今、思っている。
生徒が朝鮮学校から他校へ移ろうとすると、教師や同級生が集まって思いとどまるよう圧力をかけた。学校側は他校を受験し直すのに必要な書類の記入を渋った。朝鮮学校側は「在日差別が続く中での民族教育の必要性」を強調し、無償化や補助金問題では「子供たちの学ぶ権利や人権の保障」を強く訴えている。
だが高校生は「人権というなら、国や自治体は無償化で朝鮮学校を支援するより、生徒が自由に学校を選べる環境を作ってほしい。学校を移ると一時的に苦労するが、朝鮮学校に通い続けると、日本社会に適応できずもっと苦しむ」と語った。
(10月14日 産経新聞)
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(木下コメント)
やっと生徒の声を聞くことができた。朝鮮学校授業料無償化、補助金などが生徒の為にもならないことがこれではっきりした。考えてみればこの高校生の言うとおりで、朝鮮学校内では徹底した反日教育を叩き込まれるが、一歩学校の外に出ればそこはもちろん日本で、多くの人が普通に平和に暮らしている。朝鮮学校の他の生徒たちも学校内での教育と外との温度差、ギャップを肌で感じていたのではないだろうか。教師の妄想と実際の現実、冷静に考えればどちらが異常な世界か判断がつくだろうが、朝鮮学校の教育方針がそれを許さない。ならばこの高校生の言うように、まず学校を自由に選べる環境を整備することが先決だ。
一部の民主党議員から、菅直人の残した無償化再検討を取り止めるよう声が上がっているが、当然だ。
野田内閣は即刻無償化再検討を打ち切り、生徒が自由に学校を選択できるよう法整備を進めるべきだ。
…余談だが私は、在日の子、中国人の子が日本人と一緒にALT(外国人教師による英語での講義)で、宗教観も交えた歴史などを学ぶことができる公立高校を知っている。その高校の生徒と話す機会があったが、色々な国の先生から学んでいる為、非常に多角的で広い視野を持った知識を得ている事に感心させられた。
今後このような高校を、増やしていく事も検討してはどうだろうか。

文筆:木下裕二