平成22年10月4日
【尖閣衝突事件】仙谷氏「日本が中国に迷惑」対中観で不一致
2010.10.4 23:13 産経新聞電子版
仙谷由人官房長官は4日の記者会見で、民主党の枝野幸男幹事長代理が沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件をめぐり、中国を「悪(あ)しき隣人だ」などと批判したことに反論。戦前の日本が「侵略によって中国に迷惑をかけた」ことを理由に中国を擁護した。「対中観」で不一致が露呈した形だ。
仙谷氏はこの中で「古くから中国から伝来した文化が基本となり日本の文化・文明を形成している」と歴史を説きおこし、「桃太郎などの寓話(ぐうわ)も中国から取ってきたようなものが多い」と中国の文化的優位性を強調した。
さらに「歴史の俎上(そじょう)に載せれば、そんなに中国のことを(悪く)言うべきではない」と枝野発言を否定。「(中国は)清朝の末期から先進国というか英米の帝国主義に領土をむしりとられてというと言い過ぎかもしれないが、割譲されて民族としても国家としても大変、つらい思いをしてきた歴史がある」と中国の近代史に同情してみせた。
そして「返す刀」で日本の戦争責任論に触れ、「日本も後発帝国主義として参加して、戦略および侵略的行為によって迷惑をかけていることも、被害をもたらしていることも間違いない」と日本の侵略を強調して中国を擁護した。
枝野氏は2日のさいたま市内での講演で、「中国とは、法治主義が通らないとの前提で付き合わないといけない」などと中国を批判していた。
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東郷のコメント
誰が国賊か、先の尖閣侵略問題に対する内閣の対処を見るまでもない。仙石内閣とまで言われている現状を打破しないと国益は到底守れない。仙石のコメントを聞くに、彼が中国に過剰に気遣いしているのがわかる。過剰とも思える中国に対する敬語の連発も仙石が中国のスパイだと知れば理解できよう。仙石が潰そうとしたのが小沢だ。小沢は、仙石の検察への圧力で葬られようとしている。
枝野、前原は、そろそろ仙石に物を言ってもらいたい。
自民党など野党は小沢潰しではなく、仙石発言こそ問題にするべきだろう。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)