戻る

枝野よ、今こそチベットを語れ!  東郷 秀憲

平成22年10月3日

 【尖閣衝突事件】民主・枝野氏「協力企業はお人よし」「中国に信頼関係期待する方がおかしい」
2010.10.2 17:50 産経新聞電子版
 幹事長代理は2日、さいたま市内で講演し、沖縄県尖閣諸島沖の漁船衝突事件後に中国が「報復措置」を繰り返していることについて「中国とは法治主義が通らないという前提で付き合わないといけない。そういう国と経済的パートナーシップを組む企業はお人よしだ。カントリーリスクを含め、自己責任でやってもらわなければ困る」と述べた。
 さらに「中国と日本は明らかに政治体制が違う。米国、韓国との関係同様に信頼関係をもって協力して物事を進めることを期待する方がおかしい」と強調。「悪しき隣人でも隣人だ。それなりにつきあいをしていかないといけない」とも語った。
__________________
東郷のコメント

 日本製造業は、チャイナリスクを考慮してベトナム、インドネシア、タイ、カンボジア、マレーシアなどへの工場移転を加速してもらいたい。特に、南沙諸島で中国と対峙するベトナムへの投資を増加することは外交・安全保障上も意義がある。日本の雇用を守る為には、日本に戻って来てくれと言いたいが、現在の円高レベルでは難しいだろう。
 枝野は、意外に思われるかもしれないが、民主党の超党派の国会議員で構成される「チベット問題を考える議員連盟」の名誉顧問(前代表)を務めるだけあって、実は中国の体制には批判的である。マスコミが注目する枝野さん、今こそマスコミに中国のチベット侵略を語ってもらいたい。
 夫婦別姓賛成、外国人地方参政権賛成という立場を取らなければ、それなりに評価できる政治家なのだが残念。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム