平成22年9月30日
政府、ロ大統領の四島訪問回避を要請 前原外相「日ロに重大な支障」
(09/30 06:55、09/30 06:56 更新)
菅直人首相は29日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を含む千島列島を近く訪問する意向を表明したことについて、「大統領の発言が、北方四島を具体的に訪問する計画の発表とは受けとめていない」と述べ、訪問計画は具体化していないとの認識を示した。
首相の発言には、大統領が日本へのけん制を強めていることに対し、過剰な反応を避ける思惑があるとみられる。首相官邸で記者団の質問に答えた。
仙谷由人官房長官は29日夕の記者会見で「わが国の立場は、既にロシア側に伝達している」として、大統領の訪問回避を要請していることを明かした。
これに先立ち前原誠司外相は同日午前、外務省でロシアのベールイ駐日大使と会い、大統領の北方領土訪問計画に関し「実現すれば日ロ関係に重大な支障が生じることになる」と伝えた。
また、前原氏はベールイ大使に対し、大統領が中国の胡錦濤国家主席と署名した第2次大戦終結65周年に関する共同声明について、「ロシアが(日本が降伏文書に調印した)9月2日を第2次大戦終結記念日に制定した際、第三国を巻き込む形にしないよう(ロシア側に)求めていたにもかかわらず、極めて遺憾だ」と不快感を表明した。
大使は前原氏の大臣就任の表敬で訪れた。
引用 北海道新聞 9/30
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東郷のコメント
日本政府は、主権に関するような重大な問題でも相手国が舐めた態度・行動をしても遺憾という言葉を連発するだけ。前原の言う「日ロに重大な支障」という言葉も言葉の割には、日本は具体的に何もカードはないだろうと思われている。相手国が後悔するくらいの思い切った選択をして具体的に圧力をかけるべきである。
日本企業の工場進出に政府が規制をかける等の措置が必要だ。
アメリカ、中国、ロシアは軍事大国だ。世界はそう認識し周辺国は常に軍事的脅威を感じている。それらの国の外務大臣から「二国間に重大な支障」と発言されれば、ヤバイと考えるだろう。
日本はカードを持つべきだ。F22を売ってくれとアメリカにお願いするよりも、純国産の世界最強のステルス戦闘機を製造するべきだ。そして、それをアセアン・インド・台湾など同盟国に売る。
中国による尖閣・沖ノ鳥島周辺海域の侵犯を防ぐためには、核武装、純国産兵器の開発・製造・輸出を計るしかない。
今すぐやるべきは、与那国島への陸上自衛隊駐屯、下地島への航空自衛隊駐屯を決断する。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)