平成22年9月30日
中国からの銅像受け入れ断念 奈良県、尖閣問題で
2010.9.30 02:01
平城遷都1300年記念事業の一環として、奈良県などが進めている中国の建築家、梁思成氏(1901〜72年)の銅像設置をめぐる問題で、10月末を予定していた中国からの銅像受け入れを県が断念したことが29日、わかった。奈良市内で同時開催の梁氏をしのぶシンポジウム「日中友好フォーラム」も延期する。
沖縄・尖閣諸島周辺の漁船衝突事件をめぐる日中の対立が影響し、県は「尖閣問題が解決しない限り、先行きはまったく不透明だ」としている。
梁氏は中国国民党政府の故物保存(文化財保護)委員を務め、第二次世界大戦中、米軍に奈良・京都を空襲目標から外すよう進言したとして、中国側が平成20年、日中友好協会を通じて梁氏を顕彰する銅像建設を提案。県などはこれに呼応し、文化財を守った“古都の恩人”として県文化会館(奈良市)に銅像設置を計画していた。
しかし、このエピソードは中国側が持ち込んだもので、内容を疑問視した研究者らから「歴史的な事実が確認されていない人物を県が顕彰するのか」など抗議が殺到。荒井正吾知事が今年8月、「設置場所については再検討したい」とコメントしていた。
県は中国側と連絡を取り合いながら、別の施設や民間の受け入れ先も検討したが、難航。日中関係が悪化して以降は中国側からの連絡も途絶え、計画は迷走している。
引用 産経新聞電子版9/30
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メルマガ台湾の声で読んでから、奈良県の対応を注意深く監視していた。続報について産経新聞しか取り上げないと思っていたら、やはり産経さんが掲載してくれた。
明らかに中国の工作であり、良かった。しかしながら、延期というからには復活するだろう。ほとぼりが冷めたら、復活しそうなので引き続き監視が必要。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)