平成22年6月30日
現在、大いに注目されている相撲界を揺るがしている賭博事件について意見を述べたい。
日本相撲協会が発表した結論は、トカゲのしっぽ切りである。大嶽親方と大関琴光喜に全ての罪をなすりつけて、武蔵川理事長や出羽海事業部長などNo1とNo2は謹慎という甘い処分。これが企業ならば部下が解雇以上の処分を受けるのであれば、これだけ世間を騒がせたのならば、理事長は辞めるのが当然だと思うのだが、そんなそぶりはない。
どうしても名古屋場所を開催したいという結論が先にあり、自分達は一切の責任は取らないという態度がありありだ。武蔵川理事長にいたっては、マスコミに対して逆切れしてるというのだから、事態を全く理解していないといえる。世間の空気が読めていない。
いっそ、理事メンバー全てが責任を取る形で辞任し、外部から人を入れて改革してもらいたい。そもそも、公益法人として税など優遇される必要があるのか再考してもらいたい。事業仕訳が必要だ。
理事長は、どうしても横綱経験者でないとダメというならば、反体制派であった改革派の貴乃花親方に理事長に就任してもらい改革を断行してもらいたい。あれほど不祥事を連発した北の湖親方が未だに理事として権力を持っているというのはどうかと思う。
暴力団が背後にいる事を知らなかったと主張していることが仮に真実ならば、大嶽親方はともかく大関琴光喜については相撲界からの追放まで追い込む必要があるのか疑問である。それほど厳しい処分をやるなら、やる側である武蔵川理事長も少なくとも役職は辞任すべきであろう。
将来ある日本人大関を賭博でつぶしてしまうには惜しい。このままでは、横綱、大関はモンゴルなど外国人ばかりになってしまう。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)