戻る

G7の時代は良かった  東郷 秀憲

平成22年6月28日

 国益度外視の自己顕示欲の塊である管直人がG8に中国を含めるべきだと発言したとか。即座に、出席者からG8は価値観を共有しているメンバーで構成されるべきだと否定された。G8は、自由、民主主義など基本的な価値観を共有した集まりでなければならない。共産党一党独裁国家の中国は参加資格を有していないというのが管直人以外の常識なのである。これには大賛成で私に言わせれば、ロシアを追放してG7に戻すべきだと思っている。アメリカの保守派も同様の意見を持っている連中もいる。そもそも、ロシアを入れようという話になった時に、アメリカに対して北方領土問題を持ち出して、ロシアを入れるなら日本は脱会し日米同盟も破棄すると言えば良かった。そうすると、G7に入りたかったロシアに対して、北方領土に関する交渉を優位に進める外交カードを持てたのだが、その真逆を当時の日本はやった。ロシアを含めることに大いに賛成したというのだから呆れる。外交音痴を通り越してアホである。
 その管直人が、本日の夕食会でG20もあるがG8は大変有意義で残そうという趣旨の発言をして、支持されたという。節操無き現実主義者の管直人は意外にたくましいかもしれない。
 話は変わるが、Gには20もあるが、実は順番(格付け)があるという。G1アメリカ、G2イギリス、G3フランス、G4ドイツ、G5日本、G6カイタリア、G7カナダ、G8ロシア、G9中国・・・G20韓国だとか。戦勝国の三カ国に敗戦国だけど経済大国二カ国が続くという順番。これに対して、G2というのがある。アメリカ、中国がそれ。こうなれば日本の国益は吹っ飛ぶ。この流れを止める為には、G7もしくはG8で有色人種で唯一参加することのメリットをキープすることが大切になる。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム