平成22年4月11日
橋下知事及び知事のグループ「大阪維新の会」が大阪都構想なるものを提唱している。大阪府の中に、大阪市、堺市という政令指定都市が存在する。政令指定都市というのは、県と同じくらいの権限が委譲されている。県の中に県があるようなもの。それゆえ、非効率だ。所謂、ハコモノや組織は自治体の数だけ存在する。大阪府水道局、大阪市水道局が代表的な例だ。大阪府知事が何かをしたいと思っても、政令市のトップが反対すると何もできない。二重行政の無駄のお手本のような状態である。
東京都も昭和18年(1943)に東京府と東京市の統合により誕生している。これは、東條英樹内閣の仕事である。東京都の場合は、23区の組長は公選で選ばれているが、大阪市に24人いる区長は、役人の持ち回りだ。役人天国といっていいだろう。
橋下知事は、大阪市周辺都市をガラガラポンして人口30万人程度に分けて区、区議会を作り、公選で区議会議員及び区長を決めるというのだ。これは、いい。30万人程度の自治体ならば区長や区議会議員が無駄な行政をしていたら次の選挙で落とされるだろう。
この大阪都構想が実現したら住民目線の政治が実現すると思う。この構想を5年以内に着手するというのだから頼もしい。我々ができる事、それは統一地方選挙で橋下グループ「大阪維新の会」に属する立候補者を当選させることにつきる。
所謂、大大阪が復活する日は近い。
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)