平成22年11月8日
尖閣漁船衝突事件のビデオか ネット動画サイトにアップ
尖閣での中国漁船衝突映像がyoutubeに流出して以降、政府は蜂の巣を突いたような騒ぎになっている。特に仙谷などは、「必要ならば司法当局の捜査とする(11月5日付新聞記事より)」と、何としてでも流出させた人物を捕まえようと躍起である。
しかし、今回の流出事件は、ここまで加熱するほどのものなのか。
国家機密の流出という点なら、先日の公安機密の流出事件の方がよほど大事だ。警察の国際テロ対策資料の他、捜査協力者やFBIの捜査資料も含んだ防衛機密情報が流出している。海保の撮影ビデオなどと比較しても、重要度の差は明らかである。
また、政治的に考えても、漁船衝突映像の公開は多くの国民が望んでいたところであり、流出者を究明せよとの声は少ない。逆に流出者を逮捕すれば支持率の急落は免れないだろう。どう考えても、漁船衝突映像など後回しにしてしかるべきはずだ。
しかし、現実には政府は尖閣ビデオ流出ルート究明に躍起であり、公安機密情報漏えいへの対応はおざなりと言っていい。今日の予算委員会で仙谷は「機密漏えい罪の厳罰化を」と発言していたが、公安機密が漏えいしたときはコメントすら出していない。
これは、民主党が中国の傀儡でしかないことの証左である。
公安の機密情報は漏れてくれた方が中国様にとって都合がいいから見て見ぬふりだが、漁船衝突映像の流出は中国様を怒らせたので犯人探しに躍起になる。漁船衝突の映像を「かすっただけ」といい、映像公開を拒否し続けたのも、すべて中国様の支持を失うのが怖かったからだ。そこには国民の姿など映っていない。これが民主党の正体である。
文筆:沖田東一