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一刻も早いリニア開通を  沖田 東一

平成22年10月15日

 リニア、直線ルート確定へ…南ア直下を貫通
 2027年の開通を目指すJR東海のリニア中央新幹線計画のルートが、南アルプス直下を貫通する「直線ルート」で確定する見通しとなった。
 20日に開かれる国土交通省の交通政策審議会中央新幹線小委員会で、東京(品川)―名古屋間の直線ルートが最も経済効果が高いとする試算が公表される予定となったためで、リニア計画は大きく前進することになる。
 審議会では、試算公表後、環境への影響を検討した上で、年内にも直線ルート案を軸にした中間報告をまとめ、来年春には整備計画に格上げするかどうかを、国土交通相に答申する。
 ルート選定を巡っては、JR東海は所要時間が最短で、建設費も長野県が主張してきた南アルプスを迂回(うかい)するルートよりも5000億円以上削減できることなどを理由に、直線ルートを強く希望していた。
(2010年10月13日23時01分 読売新聞)
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コメント:
 正直、まだ決着していなかったのか、という感想のほうが大きい。
 リニア鉄道など、私が小学生になる前から出ていた話なのに、利権がらみの政治家が引っ掻き回している間に、中国に先にリニアを完成させられてしまった。
 今から計画しても完成は30年以上先になるそうだ。しかし、これはJR東海の資金だけで工事を行うからで、資産さえ十分な融資を受ければ、工事は半分以下の期間で済むという試算が出ている。ここは国が積極的に資金を貸し出して、一刻も早くリニアを開通させてもらいたい。多額の予算投入が必要だろうが、リニア開通の経済効果はそれ以上になるはずだ。

文筆:沖田東一