平成22年10月12日
パナソニック、小林可夢偉とザウバーを支援?
パナソニックが、小林可夢偉のスポンサーとしてF1に復帰すると噂されている。
パナソニックは、トヨタが昨年末でF1から撤退するまでトヨタF1チームのタイトルスポンサーを務めており、トヨタがF1撤退を決定した時点で、パナソニックはすでに2012年末までチームのタイトルスポンサーを継続することをコミットしていた。
小林可夢偉は、昨シーズン後半にF1デビューを果たすまで、パナソニックがスポンサードするトヨタの支援を受けてヨーロッパF3やGP2などに参戦していた。
ザウバーのモニシャ・カルテンボーンCEOは、小林可夢偉が素晴らしいパフォーマンスをみせたF1日本GP後に「日本における財政困難を理解していますが、今回のパフォーマンスが彼のサポートを推し進めてくれると願っています」と述べていた。
小林可夢偉自身もF1日本GPで、自分が日本でのF1の将来にとって重要であることに気づいていると述べていた。
「そのために僕はF1を促進しています」と小林可夢偉は述べた。
「まだ状況は厳しいのでスポンサーを探していません」
(10月12日 F1トップニュース)
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コメント:
小林カムイの所属チームであるBMWザウバーは、開幕前からスポンサー不足による資金難に苦しんでいた。資金不足はそのままマシンの整備不足に繋がるため、今年のGPではマシントラブルによるリタイヤも多かった。ここ数回のレースではそのようなトラブルこそ少なくなったが、それでも調整不足による他チームのマシンとの性能差は明らかだ。小林カムイは絶妙の走りでマシンの不利を補い、入賞を果たしているが、もしザウバーに資金があり、フェラーリやレッドブルと同程度の性能のマシンを提供できていれば、小林カムイが表彰台に1〜2回上がっていてもおかしくなかった。
今回のパナソニックの英断をきっかけに、ユニクロや楽天、ソフトバンクといった他の日本企業もスポンサーに名乗りを上げてくれることを期待する。世界のモータースポーツF1で日本人レーサーを表彰台に立たせることは、経済や景気の面から見ても、日本の国益に繋がるだろう。
ローソンもF1チケットを扱っているのなら、トロロッソのスポンサーをしている場合ではないぞ。
文筆:沖田東一