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ホームレスに煙草は不要  沖田 東一

平成22年10月4日

<たばこ>ホームレスへ支給継続 東京都と23区の保護施設
ホームレスの一時保護と自立を促す東京都と23区の施設「緊急一時保護センター」は、入所者に最低限の嗜好品としてたばこを支給してきた。1日の値上げを機に取りやめや本数を減らすことを検討したが、「配らないと施設に来てもらえず、自立のための第一歩を踏み出してもらえない」と、従来通り1日1箱の支給を続ける。
(10/1 毎日)
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 ホームレスの自立支援は必要だが、これは全くのムダ金である。
 住居が保障されるうえに煙草まで与えてしまって、彼らが自立するわけがない。
 そもそも禁煙国家を目指している我が国でタバコを支給すること自体が矛盾だ。ホームレスのニコチン中毒者を増やしてどうするというのか。
 こんなことのために、年間推定4600万(※)の税金が投入されていることに、東京都民はもっと怒りを訴えるべきだ。
 生活保護制度もそうだが、働かずに国に養ってもらっている人間が、働いている人間より裕福な生活を送ることができる制度は馬鹿げている。
 タバコはあくまで嗜好品であり、生活必需品ではない。自立生活ができないホームレスに保障される生活に、嗜好品を含む必要性は全くないどころか、自立の妨げにしかならないだろう(就職活動への成果報酬としてなら、まだ理解できるが)。
 民主党には、こういう制度こそ事業仕分けしてもらいたい。

※東京都下5施設の合計。タバコを1箱400円、施設の入居率70%と推定して計算。

文筆:沖田東一