平成21年3月24日
ここ最近、立て続けに歴史的に価値あるとされている建築物が火災の為に消失している。旧吉田茂邸(神奈川県大磯)、旧住友家俣野別邸(神奈川県横浜市、重要文化財)、洋館旧モーガン邸(神奈川県藤沢市)、通称トトロの家(東京都杉並区)がそれらだ。いずれも訪れたいと思っていた矢先の消失に強く憤りを感じている。特に、杉並区のトトロの家は宮崎駿さんの著作「トトロの住む家」(絶版でプレミア本)を入手し、自宅の庭を設計する際に参考にした程、興味があった。
これらは、偶然だろうか。そうは思えない、明らかに放火だと思う。
関係所管には万全の体制を整えてもらいたい。24時間体制で監視カメラを設置し、建物に近づく者を疑うくらいでなければならない。警察・消防も民間のセキュリティ会社と提携するくらいでないと防ぎきれないと思う。駐車違反を取り締まるために、法改正をして民間人を起用したようにすればいい。
歴史的建築物を放火したりする不届き物は、仮に捕らえたら新たに消失した建物があった場所に、犯罪者の実名や経歴を含めた詳細な個人情報を記載したプレートを永久に保存するというのはどうだろう。「例:同建築物のオリジナルは、●●県●●市●●町出身●●高校卒業●●●●の放火によって平成21年に消失しました。」
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)