戻る

小沢一郎は代表を辞すべきか  東郷 秀憲

平成21年3月30日

 小沢一郎は民主党代表を辞すべきだとの世論が形成されつつある。結論から書くと国益を考慮すると現時点で小沢は代表を辞職するべきではないと思う。
 もちろん私は民主党の左翼的な政策と日教組出身の幹部が支持する小沢を疑っているが、これもかつて小沢が権力を握るための妥協といえなくもない。かつては、創価学会や社会党とも組んで、その後政策を優先して彼らを利用するだけ利用して切った歴史を思い起こすべきだ。その結果、社会党が逆切れして政権離脱し左翼の野中が社会党の村山を総理にした。脅威である小沢の失脚を願う日本の支配者達(アメリカとそこにぶら下がる高級官僚群)を破壊できる可能性があるのは小沢一郎による政権交代である。これが、管や岡田、前原では不可能だ。仮に彼ら器のないリーダーの元で政権交代を果たしたとしても彼らのリーダーシップでは寄り合い所帯の民主党が空中分解してしまう。すぐに敵対勢力のリークによりスキャンダルが出て失脚し、政権は不安定になってしまうであろう。少なくとも民主党主流派である小沢一派も黙っていない。前原のニセメール事件を思い出してもらいたい。保守色の強い前原には期待していたが、女系天皇容認に転換した時点で大いに失望した。また、岡田のように真面目だけが取り柄な政治家に国家のかじ取りなどできるはずがない。
 小沢が個人の資産を増やすために西松から政治献金を受けていた訳ではない。多くの自民党議員も同様に献金を受けている。そろそろ、独立国家にむけて日本は動きだすべきではないか。麻生や小沢の足を引っ張って笑うのは、北朝鮮、中国、韓国、そして何よりもアメリカという事実を忘れてはならない。
 小沢が辞めて、この国はよくなるのか辞めない方がいいのかで判断するべきであろう。

文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム