平成21年3月29日
3月16日、17両日に総理官邸に召集された83人の有識者の提言の中に、有意義なものがいくつかあった。
特に、橋下知事の提言は興味深い。参照ホームページの説明補足資料には含まれていないが、彼の提言を要約すると、@太陽光発電を利用した電気自動車のための「無料燃料スタンド」の導入を提案。A電気自動車の普及のために燃料の電気は無料とし、その実現のために自動車税を財源とさせてほしいと述べたとされる。
大阪を含む関西経済が復活するためには、強引な意見かもしれないが現在SHARPが堺市に建設している21世紀型コンビナート(世界最大の太陽光発電所を含む)の成功が鍵になるといえる。大阪湾を取り巻くように太陽光発電(パネル、リチウムイオン電池を含む)に関する企業が集積しているからだ。自動車業界では、当面ハイブリッド車が価格競争的に優位ではあるが、いずれは電気自動車、燃料電池車に移行していくことは間違いない。
ただし、リチウムはレアメタルであり中国・チリ・ボリビアが圧倒的な埋蔵量を誇っている。ボリビアでは生産されていないので実質中国とチリが握っているといって過言ではない。ここでも、省資源国家日本の悲劇があるわけだ。
大したことないとマスコミは酷評したが、面白い提案が含まれているので一読をお勧めしたい。
詳細は以下ページ
http://www.kantei.go.jp/jp/keizai_kaigou/meibo.html
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)