平成21年3月29日
WBCを仕事そっちのけでワンセグ観戦した人は多いのではなかろうか。かくゆう私もその一人だ。愛国者イチローの10回表のヒットで最高の気分を味わった日本人の一人ではあるが、日本が世界一などと浮かれている場合ではないことに気付いた。以下の引用記事を読んで、何を思うか。
私は、今こそ日韓共闘できるチャンスではないかと思うのだ。日韓にキューバーやオーストラリア、中国を含めて別の世界大会を開催すればいい。開催地は、前回の優勝国でいい。そうしたら、カストロ首相も飲むだろう。収益配分だけでなく、開催地がアメリカに固定されているし、おまけにアメリカは決勝トーナメントまで強敵である日本、韓国、キューバとは当たらないようにトーナメントが組まれている。すなわち、アメリカの為の大会なのだ。
知人が日本に敗れた直後にアメリカのナショナルチームのメンバーと話したが、何と悔しいどころか笑っていたというのだ。
アメリカという国家は、何とアンフェアーな国家だと他の出場国と結束しようではないか。これこそ、独立国家日本が取るべき道だと信じる。
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WBC収益配分 ベスト4止まりの米国が66%
WBC
連覇で日本列島が湧いた24日、侍ジャパンをスポンサードした関係企業は優勝セールや記念品販売を決定。商魂たくましく“回収”に着手した。しかし、今回のWBCでいちばん笑いが止まらないのは日本ではなく米国だ。チームはベスト4止まりにもかかわらず、収益配分率は全体の66%を確保。最低でも約16億円と見込まれる収益のうち10〜11億円以上が配分されるという。日本はわずか13%だから、完全なぼったくりである。
WBCは開催2
回と歴史は浅いが、サッカーでいえばW杯のような位置づけ。これを連覇しながら侍ジャパンに配分されるスポンサー料は全体の13%にすぎない。優勝賞金と第2ラウンド1位通過ボーナスを合わせ総額310万ドル(約3億700万円)という。ここからアマチュア野球振興に使われる支援金を除き、原監督以下首脳陣と選手計36人で均等割りすると決められているため、1人あたりの取り分は4万3000ドル程度。日本円にして500万円にも満たない金額である。
ところが米国はボロ儲け。そもそもWBCは米大リーグ機構(MLB)と大リーグ選手会が主催しており、それぞれが収益の33%を獲得。つまり合計66%が米国に配分されることになる。
前回第1回大会の収益は推定1600万ドル(約15億5000万円)といわれる。今回はそれを上回りそうな情勢といい、仮に前回並みだったとしても最低
10〜11億円は米国に流れる計算。侍ジャパンが準決勝で下したベスト4止まりの米国が“ひとり勝ち”というわけだ。無邪気にはしゃぐのがバカらしくなってくる話ではないか。
しかもWBC決勝の激戦を演じたのは日本、韓国のアジア勢。ところが決勝ラウンドは米国で開催されたため、米国は日曜日でも日本国内は月曜日の昼間。サラリーマンは営業の合間に家電量販店の大型テレビの前で歓喜するしかなかった。決勝戦に地元ロサンゼルスのリトルトーキョーやコリアンタウンの在米日本人、韓国人が大勢詰め掛けたのがせめてもの救いだった。
WBCのスポンサーになっているセブン&アイ・ホールディングスは25日から優勝セールを実施。日本マクドナルドは28日からハンバーガー類を最大120円値引きするという。しかし、いちばん儲けているのは米国というのはどうにも納得できない話である。
【引用】内外タイムス 平成21年3月25日
文筆:東郷秀憲(東郷秀憲の国益コラム)