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東京裁判史観から脱却しよう 山本 政之(大日本帝國陸軍中尉陸軍士官学校57期)

平成14年8月30日

  2年ほど過去の事です。遺族会役員研修会という会合の場で、遺児である会員の一人から「國神社にA級戦犯が御祀りしてある事は承服し難い、どうしてこの様に成ったのか、経緯を知りたい。」との発言があった。
 講師は明確な解説が出来かねる様子であったので、小生から発言を求めて、概要次の様に所見と共に申し述べた事でした。
 一、「極東国際軍事裁判」は戦勝国の野蛮な報復政治劇でインドのパール判事が唯一人「被告人全員無罪」を判決された事こそが国際法に基づく正義であること。(解説省略)
 二、國神社には28人のA級戦犯として起訴されたうちで絞首刑を宣告、執行された7名の方と獄死した7名の方達を含め14名が合祀されています。16名が終身禁固刑、有期刑に東郷茂徳20年、重光7年を宣告されたが、重光氏は釈放後再び外務大臣(副総理兼任)となり日本の国連加盟式典に日本国代表として晴れの舞台へ出席し、又賀屋興宣氏は終身禁固刑より釈放後再び入閣して戦後復興に努力しています。
 昭和28年8月「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」が衆議院本会議で決議、必要な手続きを経て戦犯の釈放、関係法等制定、改正がなされて戦争裁判で刑死獄死した者も法務死として一般戦没者と同様に扱われていること。したがってA級戦犯が國神社にお祀りされている事は妥当な姿であると理解して貰った事です。
 占領下毎日一方的な占領軍の宣伝で洗脳され、講和後もマスコミの日本人罪悪説で東京裁判史観は徹底的に浸透しているが、世界中がこの欺瞞に気付いているのに、日本人のみが無知なために捉われて居ることが残念です。

文筆:山本政之