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戦艦大和のロケセットを見学して(広島) 沖田 東一

平成18年5月4日

公開当初から気になっていたものの、仕事の都合でこれまで見に行けなかった、『男たちのYAMATO』の撮影に使われた、戦艦大和の実物大ロケセットを、このGWを利用して見に行きました。

JR尾道駅からフェリーで3分、ロケセット会場へ到着しました。既に会場はかなり混雑しています。 入場への順番待ち。この時点でだいたい15分待ちでした。
正面左から見た大和。艦首の菊の御紋が輝いて見えます。艦橋が無いのが寂しく感じます。(クリックで拡大)
大和主砲。世界最大の43cm艦載砲です。実際に見るとやはり迫力があります。(クリックで拡大)
映画で一番良く印象に残っていた、機銃座。
内田兵曹が、この機銃で敵機に果敢に応戦していた場面が頭に蘇りました。
セットを見終わった頃(10:30)、会場への列は100m以上延びていました。最終的には4時間待ちの長蛇になったとか。

 部分模型とはいえ、大規模な大和のセットは想像していたよりも遥かに迫力が感じられます(映画とはスケール感が全然違います。百聞は一見にしかずとは、よく言ったものです)。大林監督は、「単なるハリボテでは、夢を壊すだけではないか」と、ロケセットの公開に批判的だったと聞きますが、私はこのセットから、今ではもう見ることの出来ない、かつての世界最大の戦艦大和の雄姿を感じ取っていました。作り物でこの迫力ですから、当時本物の大和に乗り込んだ水兵達の感慨は、どれ程のものだったのでしょう。

 さて、大和を見終わった後も、時間がかなり余りましたので、原付をレンタルして隣の岩小島の厳島神社(同映画にて、主人公の実家が出てくるシーンの撮影場所)まで行くことにしました。
 バイクで大橋を渡って、15分ほどで厳島神社に到着。

 こちらは誰も見に来ていないようで、釣りを楽しむ人が数人いるばかりです。
 神社の周囲には熱帯系の植物が生えており、映画で見た鳥居のイメージとは全く違う印象を受けました。


参考:DVD「男たちの大和」
   「大林監督、故郷・尾道市に異論
   映画「男たちの大和」所感


追記:平成18年5月7日にて、ロケ地の公開は終了しました。
最終的な来場者は100万人を超えたらしく、イベントとしては大成功だったと思われます。

 

文・写真:沖田東一