平成21年1月27日
(会場の様子)
国歌斉唱、先の大戦で亡くなられた方への黙とう、主催の「関西防衛を支える会」会長挨拶と続き、田母神前航空幕僚長のプロフィールが紹介、続いて本人が講演されました。
「私は頭の手術で顔が少し曲がっています。最初は金正日も怖がる顔でしたが、四年後の今はトム・クルーズにも勝つ顔に戻りました」
と会場の雰囲気を和ませての自己紹介をした後に、自衛隊の現状を話されました。
田母神前航空幕僚長の話は、
「国際法で動けない自衛隊法に疑問を持っている。総理の一言で軍が動けるように、武器使用も行く人の安全も確保する。」
「核武装をしない国は安全だと言うのは嘘、そんなことを言っているのは、日本だけ。核兵器を持っている国と、持っていない国の交渉力は天と地ほどの差。核を100持っている国と、1しか持っていない国も同じ抑止力がある。その絶大な効果を北朝鮮もよくわかっているから核を持つ。拉致も軍を動かさないと解決しない。」
「日本が中国、朝鮮半島を侵略したと云う話ばかりで、白人国家が数百年他国を侵略したことはそっちのけで、日本のことだけが議論され不利益を被っている。」
「日本は朝鮮半島に帝国大学を作り、台湾にも帝国大学を作りました。このことは知っていてもらいたい。イギリスがインドに、オランダがインドネシアにいいことをしましたか? 列強国はやっていません。」
論文騒ぎの際、防衛大臣や事務次官に辞表を書いてくれと言われたが一切書かなかった。「クビにしてくれ」と言ったら二時間でクビを切られたとのこと。夜中にくびになったのは私だけ。歴史に名を残すことはいいことです、と言っておられました。
退官の時は、定年退官として退官式があると田母神前空幕長は想定されていたそうで、辞任の辞も心に残る、感動する物を書いていたのですが、退官式はなかったそうです。どうやら自衛隊員の99%の人は田母神氏と同じ考えなので、退官式があると英雄扱いになること(そしてそれは政府にとって都合が悪いこと)が分かったそうです。
好きな大吟醸の話などをしたり、ユーモアを交え聞いている人を飽きさせない大変面白い講演でした。
靖国参拝前倒しや、中国からの抗議で翌年から参拝中止にした政治家とは違い芯のある人と感じました。
参加者から選挙には出ないのですかとの質問で、出る気はありませんと答えられていました。もし出馬された時は大いに支持します。
文筆:大連健康